創価大学ニュース「SUN」103号 2019 Autumn
この地球に住むすべての人々が世界を よい方向に変えるための指標として、 2015年9月にSDGsが国連で採択され てから、4年が経ち、社会に普及しつつあ ります。一方で、実際にどのようにSDGs と向き合えばいいのかわからないという 方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、一般社団法人エシカル 協会の代表理事でありタレントとしても 活躍する末吉里花さんと、交流協定校の タイ王国のタマサート大学で創価大学の SDGsについての講演を終えたばかりの 田中亮平創価大学副学長との対談を通 じて、SDGsについて考えてみます。 末吉 :創価大学のWebサイトを拝見し て、SDGsを知っている学生が71%とい う数字には本当に驚きました。日本の社 会を見ても認知度はまだまだですので、 貴学の取り組みの成果なのでしょうね。 田中 :ありがとうございます。「アスパイ ア創価」という学生の団体がありまして、 年に1回大きなイベントを開催し、そこ でSDGsを4年ぐらい訴え続けています。 さらに、キャンパス内に学生のSDGsに 対するコメントを展示するコーナーもあ ります。そうやって、学生による広報活 動が行われた結果でもあると思います。 そういう私も、SDGsの17目標のカラフ ルな色分けを初めて目にしたのは、実は 学生の展示からでした。また、学生のレ ジ袋削減についてのコメントを読んで、 私自身も意識するようになりました。 末吉 :私たちエシカル協会の活動テー マが、まさにレジ袋をもらわずに済ます など、日々の消費行動からどう持続可能 な社会を目指すのかということを伝える 普及啓発です。まずは日々の暮らしを見 つめ直し、どういうエシカルな選択肢が あるのか探してもらう。環境に配慮した レジ袋削減のほかにも、例えば、チョコ レートを買う際に一般のチョコレートで はなく、生産者に配慮したフェアトレー ドのものを買うという選択をしてほしい。 また、安価な “ファストファッション” の 服を購入するとき、安さの裏に何がある のかを想像してほしい。5着買うなら、 その内の1着はオーガニックコットンの服 を選んだり、リサイクル品を選択したり、 より環境や人に配慮した選択をしてほし いのです。もうひとつ、消費者としてでき ることは、企業に対しエシカルな選択を 求めるメッセージを送ることです。 田中 :消費者は受動的な立場ではなく、 企業もその声を待っているのですね。 末吉 :そうです。企業も消費者が求める ものしかつくりたくないはずです。これらの 活動は、SDGsの12番「つくる責任つか う責任」の目標達成に特に関係しています。 SDGsは、私たち一人ひとりの“ちょっといい行い”を評価する基準。 志で、SDGsの目標達成へ 02 【 副学長・SDGs推進センター長・文学部 】 田中 亮平 教授 SUN103 2019 Autumn ※「エシカル」とは英語で「倫理的な」という意味で、法律の縛りはないが多くの人が正しいと思うことや社会 的規範を意味。人や社会、地球環境、地域に配慮した考え方や行動のことを指す言葉として用いられている。 【 エシカル協会 代表理事 】 末吉 里花 さん
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