創価大学ニュース「SUN」103号 2019 Autumn

「世界市民」であることが、SDGsの目標達成にはとても大事 田中 :SDGsは、17の目標169のターゲッ トを目に見える形で示してくれる。これ によって、自分の行動が世界の変革に関 わっているという希望を持たせてくれる うえに、国際的なプロジェクトを身近に 感じることができるのも魅力ですよね。 末吉 :SDGsという指標ができたことで、 今までは何となくやっていたよいことが、 評価されやすくなったと思います。 SDGsを達成できるかどうかは、 「教育」にかかっています。 田中 亮平/ Ryohei Tanaka 1953年、佐世保市生まれ。東京大学大学院修士課程修了、専門はドイツ 文学。岡山大学、創価女子短期大学を経て、1990年より創価大学文学部 助教授、同教授、同大学院文学研究科教授を歴任。そのかたわらワールド ランゲージセンター長、教務部長、法人理事等を歴任。現在、同大学副学 長、法人評議員、学士課程教育機構長等を兼務。2019年度から創価大学 SDGs推進センター長。 末吉里花 / Rika Sueyoshi 慶應義塾大学総合政策学部卒業。TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各 地を旅した経験を持つ。日本全国の自治体や企業、教育機関で、エシカル消費の普及を目指し講 演を重ねている。著書に『はじめてのエシカル』(山川出版社)、新刊絵本『じゅんびはいいかい?~ 名もなきこざるとエシカルな冒険~』(山川出版社)ほか。東京都消費生活対策審議会委員、日本 エシカル推進協議会理事、日本サステナブル・ラベル協会理事、地域循環共生社会連携協会理事 【一般社団法人エシカル協会 】https://ethicaljapan.org by 末吉里花 03 田中 :本学では国連諸機関や諸外国との 協力・協定事業を積極的に進め、こうした 連携の中でSDGsを推進しています。創立 者池田先生が国連について多く提言をして いることもあり、本学の学生は伝統的に国 連に対する関心が高い。また、開学のとき から創立者が率先して交流先を開拓され てきたことから、海外へ行こうという意欲 が高い学生が多いのも特徴です。学部横 断型プログラムとして「GCP(グローバル・ シティズンシップ・プログラム)」という英 語や数理能力、課題発見・解決能力など を養成するプログラムがあり、世界中で起 こっている諸問題を考察し、解決策を提示 して、それを行動に移すというプログラム も行っています。 末吉 :本当に素晴らしい。今、気候変動が 世界共通の課題となっていますが、これを 地球のどこか遠い世界のことで関係ない 人が苦しんでいる話と聞き流すのではな く、それを自分たちの問題として捉えられ る想像力が大切なのだと思います。それは、 まさに創価大学が掲げる「世界市民」として 外に目を向けることで育まれていくので しょうね。「世界市民」であることが、SDGs の目標達成にはとても大事なところだと感 じますね。スウェーデンでは、グレタさんと いう高校生が、気候変動に警鐘を鳴らす 社会運動をはじめて世界的なムーブメント を生んでいます。そういう若い人たちが日 本にもたくさんいる。だからこそ、大学とい う場は貴重で、SDGsを達成できるかどう かは、教育にかかっていると思います。 田中 :その考えは、新しい価値を創造する 「創造的人間」という本学の教育目標と同じ ですね。創価の英訳は「Value Creation」で すが、この言葉を入れた本学のSDGsの取 り組みを象徴するロゴを作成しました。ま た、あと2年で創立50周年を迎えるので すが、そのイベントのテーマとして、価値 創造とSDGsを掲げています。大学として できる社会貢献というコンセプトで、イベン トも開催していきます。イベントごとに異な るSDGsの目標をテーマに取り上げる予定 で、そのスタートとして9月1日に「アフリカと SDGs」と銘打ったイベントを開催しました。  これからも、パートナーシップをひとつ のテーマに、多くの提携大学、国際機関、 そして地域と連携し、SDGsの目標達成 を目指していきたいです。 末吉 :応援しています。というよりも、む しろ一緒に目指していきたいです。 田中 :そう言っていただけると、私たちも 心強いです!

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