創価大学ニュース「SUN」103号 2019 Autumn

私たちの暮らす社会をより豊かなものにするた めには、各地域の活性化が欠かせません。創価大 学理工学部共生創造理工学科の丸田晋策ゼミで は、八王子の特産米 “高月清流米” に注目。地域の 皆さんとともに、米の特性を生かしたパンやブラウ ニーなどのケーキを開発し、八王子の米づくりの6 次産業化 ※ を推進しています。特産米を活用した八 王子市の地域活性化に、創大生の知恵が役立って います。 「ゼミでの研究や学びが、社会とつながっているこ とを感じてほしいと考え、この活動をはじめました。 学生にとっては、卒業後の将来につながる体験に なっていると感じています」と、学生たちを指導す る丸田晋策教授は、活動の意義を語ります。  現在、丸田ゼミでは、同じく八王子高月地区で収 穫される酒米の食品加工素材としての可能性を探っ ています。 「食用の場合、精米作業で米を削る割合は1割程 度ですが、日本酒造りでは、4割近く削ります。削っ た後、廃棄されてしまう米粉を食材として上手く活 用できないかと、研究に取り組んでいます」  地域創生にはじまった活動は、今、食品ロス問題 の解決にも新しい可能性を見出しています。 特産米×学生のアイデアで、 八王子の未来につながる産業を。 05 「 ゼ ミ 活 動 で 」 地域 創生 1 3 2 バイオ技術を活用した食品開発 理工学部ならではのバイオテクノロジーの視点か ら、米の持つデンプン質の特性を見極め、変成さ せ、食品素材としての可能性を広げている。米粉 100%のブラウニーなどかつてない製品を開発。 新しい社会活動のきっかけに 学生たちが、自らのアイデアや研究が社会の変革につながる という経験をすることで、将来、自らが社会課題に向き合う 際の貴重な経験に。 地域の産業との連携 「大学コンソーシアム八王子」を通じて市民・経済団体・企業・行政と協働。ゼミでの成果が、実際に地元の パン屋や商店に商品として並ぶといったかけがえのない機会も。 理工学部の丸田晋策ゼミでは、生物分子科学を専門分野 とし、抗がん剤からグルテンフリーの米粉パンまで幅広い研 究に取り組んでいる。 丸田晋策ゼミ CHANGE THE WORLD のポイント Profile ※1次・2次・3次それぞれの産業を融合することにより、新しい 産業を形成しようとする取り組み。生産者(1次産業)が加工(2次 産業)と流通・販売(3次産業)も行い、経営の多角化を図ること。

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