創価大学ニュース「SUN」103号 2019 Autumn
「大学1年のときにインドへ留学し、現地の人々の満 ち溢れる生命力に感動しました。それから、どうすれ ばよりよい社会をともにつくっていけるかということ を考えるようになりました」 そんな忘れられない体験から11年が経った今、経営学 部で学び、GLC ※ の卒業生でもある奥村彩佳さんは、JICA で途上国への政府開発援助(ODA)を推進しています。 「私の役割は、環境社会配慮審査というものです。 プロジェクトの影響評価を行うほか、ODAの相手国 へ赴き、現地視察やヒアリング、さらには相手国政 府に対して、環境面・社会面でJICAが要求する条 件を満たして事業を進めていただくための交渉や協 議文書の作成などを行っています」 奥村さんは、本年からJICAに勤務。大学卒業後は、 震災直後の福島県にある外資系企業へ新卒入社したの ち、海外大学院で学ぶなど多様な経験を積んできました。 「世界的課題の解決には社会や経済の仕組みを変 える必要があると考え、生態経済学と環境政策を 大学院で学びました。また、欧州の金融機関で実際 に働く中で世界経済の現実を知りました。でも、最 初から計画があったわけではなく、課題意識を持っ て行く先々で必要な学びと出会いを求めた結果で す。後輩の皆さんも失敗を恐れず行動し、どんな経 験も学びに変えていくことで道が開けるはずです」 志を果たすための経験を積み重ね、 社会の基盤を整える役割を担う。 1 3 2 「 大 学 時 代 の 経 験 を 原 点 に 」 国際 協力 国際社会では、語学力は不可欠 学生時代は英語の授業やGLCで語学力を磨 き、タイに交換留学もしました。言葉を知るこ とは相手の文化を知ることであり、話そうとす ること自体が相手への尊敬だと思っています。 社会経験で、リアルを学ぶ 金融機関でトレーダーとして働いた経験を通して、社会インフラとしての銀行の役割を知るなど、今のキャリア 形成につながっています。やりたいことに芯が通っていれば、どんな経験も遠回りにはなりません。 専門家の近くで、知識を磨く 大学院で経済学を専門的に学ぶことで、世界 が広がりました。自分1人で情報収集するだけ でなく、関心のある分野の国際会議などに参 加し、専門家の話を聞くと視野が広がります。 CHANGE THE WORLD のポイント 世界の国々を対象に、ODAによる交通や電力などの開発事業が、 現地の住民や自然環境に負の影響を与えないかを審査している。 奥村彩佳 さん 経営学部2010年度卒業(36期生) 国際協力機構 審査部 環境社会配慮審査課 兼 監理課 Profile 06 SUN103 2019 Autumn ※GLC(グローバルリーダーカレッジ):キャリアセンターが主催する 学部横断型の課外講座。「Global」「Leader」をキーワードに、卒業生 がスタッフとなって講座、グループワークなどを実施している。
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