創価大学ニュース「SUN」104号 2020 Winter

学生及び障がいを持つ学生と、 「キャンパスバリアフリー化」 を推進 学生・教職員で構成する「バリアフリー対策委員会」を 2003年から設置し、積極的に議論しています。この委員 会の検討内容を基に、バリアフリー化の各種工事を年次計 画により推進。スロープや自動ドアの設置など施設・設備 面の充実を図るとともに、創価大学「バリアフリーマップ」 を作成し、来学する一般市民・障がい者の方々にも配布し、 安全に施設・設備を利用できるように配慮しています。 11 全身の筋力が弱る難病「遠位型ミオパチー」 により、日常生活のあらゆる面で 夫・洋一さん(写真左)のサポートを 受けながら、同じ病気の人々のための活動を するとともに、WheeLogの代表として、 広く車いすの人に向けた活動もしている さん 織田 友理子  2019年10月、「観光×テック」をテー マに開催された観光庁主催のビジ ネスコンテストで入賞した「WheeLog! (ウィーログ)」は、車いすユーザーがバ リアフリー情報をシェアし合う地図ア プリ。織田さんは、その開発プロジェク トの代表を務めています。 「ある日、ネット上でバリアフリーに対 応した『車いすでも行けるビーチ』を見つ けたことで、息子を海に連れていきたい という願いが叶ったことがありました。 そうした車いすユーザ一一人ひとりの 実体験を共有できるアプリがあれば、 誰もがもっと自由に外出できるという思 いから『WheeLog!』は生まれたんです」  織田さんは他にも、同じ病気の患者 たちと力を合わせ、累計204万筆の署 名を厚生労働大臣に届け、指定難病登 録への道筋をひらく活動も行いました。 織田さんが前向きに病と向き合うのは 1人で前髪を払うことができなくても、 障がい者の壁をなくすために、前進する。 「健常者と障がい者の壁を、生きてるうちに少しでも なくしていきたい」と織田さんは願っている。そのため には、教育の現場でマイノリティーに対する接し方や、 病気に対する考えを学ぶ機会が大切だという。「もと もと社会は多様なはずなのですが、マイノリティーと その他の違いの認識と理解が不足していることによっ て生きづらい社会になってきているように感じます。 私は多様性とは、互いの持つ違いを認識し理解し合 える社会、そして誰もが生きやすい社会を意味してい ると考えています」。 「人のために尽くせる幸せな人になる」 という強い信念があるからです。 「大学生のとき、発症が分かりました。 そんなとき、ある先輩が『あきらめなく ていいと思う。自分が目指すものは目 指した方がいいよ』と言葉をかけてく ださり、人生をあきらめる必要はない んだと救われました。今、しゃべること 以外、誰かの助けが必要なほど病気は 進行しています。それでも先輩からの 温かい言葉で何があってもあきらめな いと自分に誓うことができ、今も毎日 挑戦し続けています」 創価大学 経済学部29期 一般社団法人WheeLog 代表 03 Focus創大 「壁」を乗り越えるために。 ◀ 昨年開催のG 20 観光大臣会合で、 各国の大臣等を前に Whe eL og ! のプレゼンを行う 創大から多様性の向こうへ 3

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