02 SUN105 2020 Spring 国連の持続可能な開発目標「SDGs」と いう人類共通の目標が誕生し、これから の世界のために何ができるかを考える機 会が多くなっています。 そこで今回は、アフリカでの開発支 援を通じて「SDGs」の達成を目指す認 定NPO法人「SDGs・プロミス・ジャパ ン(以下、SPJ)」理事長の鈴木りえこさ んと、本学のSDGs推進センター委員、 GCPディレクターを務める、看護学部 の佐々木諭教授との対談をお届けしま す。「考える」から「行動する」へと一歩 前進するために私たち一人ひとりに必要 なものは何かを解き明かしていきます。 佐々木:鈴木さんは、アフリカの地に何 度も行かれているのですよね? 鈴木:はい。NGOミレニアム・プロミス のグローバル・アライアンスとして設立 したSPJの活動の合間に、1人でサファ リツアーに参加することもあります。 佐々木:鈴木さんをそこまで魅了した、 アフリカの魅力とは何でしょうか? 鈴木:アフリカの人々はエネルギッシュ なのです。今の世代よりも次の世代を もっとよくしたいという、未来への希望を 持っています。戦後の日本のような感じ かもしれませんね。 佐々木:本学の創立者が「21世紀はアフ リカの世紀」と宣言し、そのポテンシャル に以前から注目していました。その言葉 に感銘を受けた学生が、たくさんアフリカ に留学しています。 鈴木:そのポテンシャルを花開かせるた めに、「SDGs」をアフリカの地で達成しよ うと活動しているのが私たちSPJです。 「誰も取り残さない」世界を目指し、アフ リカの農村部を中心に健康、教育、水・ 衛生、そして収入の向上に対するサポー トをしています。 佐々木:「誰も取り残さない」というのは とても大切な考え方ですね。 鈴木:私たちの主な活動として、アフリ カの中でも特に恵まれない農村の開発 支援があります。政府同士のODAでは 開発の手が回らない地域を支援している のです。 例えば、教育の面からいうと、アフリカ では小学校の最後に卒業の資格を得る ための共通試験があるのですが、中学校 に進学する子どもが少ない。SPJが支援 する農村でも、それまで中学校へ進学し た女の子はいませんでした。そこで、私た ちがつくった小学校では、中学校に行き たいという女の子たちが電球のある教室 に泊まり込みで勉強しました。その結果、 彼女たちは小学校の卒業試験でトップ評 定を獲得し、進学するという夢を叶えた のです。そのなかには、マケレレ大学とい うウガンダで一番の大学に進学した子ど ももいて、今では私たちの支援活動を手 伝ってくれています。 佐々木:子どもたちの力を高める支援 は、国が豊かになるためにとても大切で すね。 鈴木:そうなのです。特に女性ですね。 「誰も取り残さない」支援には、心のケアが欠かせない。 一人ひとりに必要なもの。 【 看護学部 】 【特定非営利活動法人(認定NPO法人) 「SDGs・プロミス・ジャパン」理事長 】 鈴木 りえこさん 佐々木 諭教授
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