50周年の幕開け最初のスペシャル対 談は、2004年アテネオリンピック女子 マラソンで金メダルを勝ちとった野口み ずきさんと、創価大学駅伝部を箱根駅 伝総合2位に導いた榎木和貴監督。 2021年の正月、箱根路を意気揚々と駆 ける創価大学駅伝部の姿は、コロナ禍 で元気を失いかけていた社会を“励ます” ものでした。その走りを振り返りながら 語り合った2人のお話は、“厳しい状況 下でも諦めず、目標を達成する” ヒント が満載です。 榎木和貴監督:お久しぶりです。コー チとして海外遠征に帯同したときにお会 いして以来なので、15年ぶりでしょうか。 野口みずきさん:こういった形で再会で きるとは、嬉しい限りです。年始の箱根 駅伝は興奮して見ていました。最近の箱 根駅伝は「青山学院大学をどの大学が 崩すのだろう」と注目していたところで、 創価大学のあの快走!駅伝の魅力は、 チームで戦うことで一人ひとりが持って いる力以上のものを発揮できるところだ と、私はいつも感じています。箱根での 躍進は、創価大学駅伝部のみんなの気 持ちが一つになった証しだと思います。 榎木:オリンピックの金メダリストに評 価をいただけて、大変ありがたい(笑) まさにマラソンと駅伝の違いというの は、そこですよね。ランナー 1人ですべ てを達成するのではなく、走る10人の 力に、それを支えるチーム全員の力がプ ラスアルファの要素として加わり、結果 に反映される。そうした駅伝の魅力を野 口さんはじめたくさんの方々にお伝えで きたのであれば、とても嬉しいです。 野口:そんな、とんでもない。私は過去 の金メダリストなので(笑) 榎木:いやいや、何をおっしゃるんです か。でも、野口さんがご自身を「過去の 金メダリスト」とおっしゃる意味はよくわ かります。私たちも同じです。箱根駅伝 総合2位の記憶は過去のものとして、も うチームは次の目標に向かっています。 野口:すでに気持ちは切り替わってい るのですか? 榎木:はい。箱根駅伝でいい結果が残 せたのも、“目標設定” を大切にしてきた からだと思っています。「箱根駅伝で走 る」という漠然とした目標ではなく、選 手個人の成長を見据えて設定した具体的 な目標を一つひとつ達成することで、選 手は着実にレベルアップしてくれました。 選手たちは毎年1枚の紙に今年の目 標タイムや試合を書き、誰もが見えると ころに貼って、チームでそれを共有して います。私の役割は、その目標に対して、 2~ 3カ月に1度選手と個別面談し、達 成に向けた微調整をしていくことです。 ▲池田記念グラウンドで駅伝部の練習を見学 02 創価大学駅伝部の躍進は、 “考えて走る力”を育てた指導にある。 SUN109 2021 Spring 達成する力が、 の光になる アテネオリンピック 女子マラソン 金メダリスト 【 創価大学 駅伝部 】 榎木 和貴監督 野口 みずきさん 【 【
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