創価大学ニュース「SUN」111号 2021 Autumn
08 SDGs活動での気づきを、社会に共有すること。 次代に継承すること。それが、私たちの役割。 大前さん :短大の学びには、女性としての視点とSDGsの視 点という2つが強くあります。特に、今年から授業やゼミなど さまざまな面で、SDGsを意識する学びをしています。教員、 職員、学生といった垣根をこえてディスカッションする場もあ り、女性のエンパワーメントにもつながっていると思います。 さきほど澤村さんが「継承」とおっしゃっていましたが、創価 教育のなかにある「弱者の側に立って寄りそう」「多様な視 点を持ち、困っている人を支えていく」といった精神を現代 バージョンにしたものが、SDGsじゃないかと思うんです。い ざSDGsに取り組もうと目標を掲げると、最初は壮大なビ ジョンに「自分にはできないんじゃないか」という壁にぶつか るのですが、ふと思い返すと普段の学びが自然とSDGsにつ ながっていることに気づきます。 明石さん :そうですね。今までの積み重ねがあって、創価大 学のSDGsの今があると感じますね。「ASPIRE SOKA」で は、これまでSDGs推進イベントの一環として、著名な活動家 を招いた講演会を行っていたのですが、昨年と今年は卒業生 の先輩方に「創大での学びが、今の活動にどのようにつながっ ているか」という内容で講演をしていただきました。 創価教育を受けてきた多くの先輩方がSDGsの最前線で 活躍されています。そうした共通言語を持った方が、学生の 思いに共感してくださって「一緒に活動をしよう」と言ってくだ さることも多いので、50年の大学の歴史のなかで積み重なっ たものが、今の私たち学生のアクティブな活動につながって いることを非常に強く感じます。 前川さん :野村ゼミで取り組んでいる“廃棄されるはずだった” 生地でつくるアパレルのプロジェクトも、ゼミ卒業生の企業と コラボした企画です。学内だけでなく、一般の方もエシカル消 費が体感できる場をつくっていくという目標を達成するため には、企業との連携も必要です。そういった方とつながるこ とって、学生個人レベルだととても難しいですよね。 大前さん :そうですね。せっかくの活動を社会に訴えていくた めには、自分1人だけの力では限界があります。そこに先生方 の知恵や人脈だったり、職員の方の視点がプラスされること で、社会への提案まで進めることを私は実際に体験しました。 私が所属するゼミのテーマの一つに「生理の貧困」の解消が あるのですが、生理のことをオープンに語れる世界にするた めの行動として、東京都の事業提案制度に都内の大学に誰 でもいつでも無料で安心して受け取れる生理用品のディスペ ンサーを設置するという提案をしました。採択はされなかっ たのですが、そうした視点を形にして発信できたことに意義 を感じています。 澤村さん :活動を学外に発信することって、とても重要ですよ ね。無知を自覚し、身につけた知識を共有することは大切だ と私も思います。1年生のとき、創大祭でFGM ※ という重い社 会問題に関する展示をしました。それをご覧になった方から 「こういう知識を持った創大生がいる限り、まだ社会は大丈 夫だなと思った」と言われ、私たちの熱い思いが伝わったのだ と感じました。そして、知識を共有して丁寧に一人ひとりの心 を変革していくことでしか、SDGsは進まないのだと、そのと きに痛感しました。 前川さん :気づきを共有するのは、気づいた人の責任ともい えますよね。創大、短大が築いてきた「創価教育」を礎に私た ち学生がSDGsに取り組んでいることを、もっといろいろな方 に広げていきたいですね。 ※アフリカや中東、アジアの一部の国々で行われている、 女性の性器の一部を切除してしまう悪しき慣習 大前 遥さん 【国際ビジネス学科2年】 青野健作ゼミ所属 前川 康史さん 【経営学部3年 49期生】 野村佐智代ゼミ/ 創価大学ヴォーカル グループ(部長) 澤村 華乃さん 【国際教養学部4年 48期生】 SDGs推進学生委員会/ 学生自治会/創価大学 Save Children Network (SCN)所属 次のページでは、この座談会では収まりきらなかった 「創大・短大のSDGs」の魅力をご紹介します。 SUN111 2021 Autumn ゼミでSDGs 部活動・サークルでSDGs 短大でSDGs
RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz