創価大学ニュース「SUN」113号 2022 Spring

このたび馬場善久前学長のあとを受け、学長に就任することと なった。創価大学ほど教職員や学生が一体となって真剣に大学建 設に取り組んでいる大学はない。本学の新たな歴史を開拓するた め、教職員、卒業生、また支援者の方々、そして何よりも学生の 皆さんと力を合 わせて、「Soka University Grand Design 2021-2030」が掲げる目標の実現に全力を尽くす決意である。 本学が直面する一つひとつの課題に対し、解決への取り組みを果 敢に実行することを目指し、新任の抱負として本年度の学長ヴィ ジョンを発表する。 本学は昨年度に創立50周年を迎え、次の50年へ向けてスター トを切った。2020年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の 影響を受けた1年であったが、学生、教職員の協力のもと、教育 研究をたゆまず継続し、大きな成果を挙げることができた。 教育においてはコロナ対策を取りながらオンラインも交えて 十分な教育を提供し、その取り組みを通して通信教育部がe ラーニングアワードの「オンライン授業支援特別部門賞」を受 賞した。研究面では、エチオピアの大学との国際共同研究 「SATREPS-EARTHプロジェクト」がスタート。また糖鎖生命シ ステム融合研究所が参画する「ヒューマングライコームプロジェク ト」に関する覚書が締結された。さらに、アフリカ・ケニアのナイ ロビ大学の教育棟内に「創価大学ナイロビ事務所」を開設、本 学の国際化にさらなる拠点を加えることができた。 一方、学生の活躍にも目覚ましいものがあった。令和3年司法 試験に12名が合格し、10名以上合格した私立大学のなかで合 格率5位を記録。またキャンパスベンチャーグランプリ東京大会 で大賞を受賞、さらに「RoboCup Asia-Pacific 2021 Aichi Japan」で優勝するなど、数々のコンテストで優秀な成績を収めた。 クラブ活動では、駅伝部が第98回東京箱根間往復大学駅伝競 走で7位に入賞、3 年連続でシード権を獲得した。またパイオニ ア吹奏楽団が3大会連続で全国大会に出場し、銀賞を獲得した。 さらに地域貢献活動でも文学部インターゼミ桑都プロジェクトが 「シュリーマンでまちおこし」事業を展開し話題となった。本年度 も多彩な分野で学生の活躍を期待したい。 「創立50周年記念事業」も予定通り盛大に行われた。昨年4月 には『創価大学50年の歴史』を出版、その寄稿文で創立者は、「継 承すべき本学の宝」として、1.「『人間教育』の尽きることなき慈 愛の水脈」、2.「いかなる苦難も勝ち越えゆく『創造的生命』の 太陽」、3.「人類を結ぶ『地球民族主義』のネットワーク」の3 項目を挙げてくださった。10月には本部棟エントランスホールに て創立50周年記念展「創価大学の歴史」がオープン、本学の人 間教育の歴史を伝える展示となっている。 昨年6月5日から14日まで「世界市民教育」をテーマに「価 値創造×SDGs」シリアルイベントを開催、また10月23日、24 日には「第11回池田大作思想国際学術シンポジウム」が各国を オンラインで繋ぎ盛大に開催された。 国際的評価としては、2020年度にランクインしたQSアジア大 学ランキングにおいて、特に本学の国際性が高く評価され、総合 351 ~ 400位(国内58位タイ)に上昇することができた。 国内では本学は昨年度、大学基準協会による3回目の認証評 価を受審し、高い評価を得ることができた。本学の内部質保証 体制には、いまだ改善すべき面もあるが、「学位授与方針」「教 育課程編成・実施方針」「入学者受け入れ方針」の3つのポリシー を基本に不断の改革を進め、IR室を中心にデジタル情報を収集・ 活用しながら、教育・研究活動を改善するサイクルを着実に確 立したい。 さて、本学は2030年に向けた次の10年を目指す新たな中長 期計画「Soka University Grand Design 2021-2030」の取り 組みを開始した。本学が人間教育の世界的拠点としてさらに飛躍 的な発展を遂げられるよう、各項目を着実に遂行してまいりたい。 同計画では「価値創造を実践する『世界市民』を育む大学」の テーマのもと、教育・研究・SDGs・ダイバーシティという四つ の分野で多くの目標を掲げているが、なかでも「世界市民教育」 は大変重要な意味を持っている。国家間・民族間の分断が進む 現在の世界にあって、創価教育は、青少年の可能性を開き平和 な未来を実現する教育として、世界各地で注目され待望されてい る。牧口常三郎先生を源流とする創価教育の「創価」を冠する本 学には、世界市民教育において世界をリードしていく使命がある。 教育 1: 2: 3: 4: 5: 世界市民を育むカリキュラムの充実 SDGsを推進する教育の展開 データサイエンス教育の体系化 教育力向上と学生の成長を目指した 取り組み ディプロマ・ポリシーと アセスメント指標の見直し 1: 2: 3: 4: 5: 6: 重点研究の推進 国際競争力の強化 外部資金獲得の強化 研究基盤の強化 適正な研究活動の推進 創立者の思想・実践および 創価教育に関する研究を推進 SDGs 1: 2: 3: 4: 全学SDGsプロジェクトの推進 “SDGs目標達成に貢献する 人材”の育成と、“SDGs学生・専門家・ 実務家ネットワーク”の構築と拡大 国連諸機関との連携強化 キャンパスのSDGs化・ エネルギー計画の策定 ダイバーシティ 研究 1: 2: 3: 4: グローバル化の推進 スーパーグローバル 大学創成支援事業の 継続・発展 男女共同参画の取り組み 社会人等の受け入れ推進 Soka University 創価大学・創価女子短期大学 学長ヴィジョン 2022 鈴木 将史 1959年東京都生まれ。東京大学理学部 数学科卒業、同大学院博士課程単位取 得満了退学。愛知教育大学数学教育講 座助手・助教授を歴任。2007年より創 価大学教育学部児童教育学科教授。国 際協力機構(JICA)数学教育専門家とし てカンボジアへ渡航多数。2022年4月、 創価大学学長に就任。専門:確率論、算 数・数学教育、発展途上国の数学教育 Masashi Suzuki 05 創価大学 学長

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