15 岡村 祐介さん おかむら ゆうすけ 文学部 英文学科 1990年3月卒 DIDヨーロッパ(有) 営業部 部長 イタリアの地に溶け込み、 世界市民としての使命を果たす。 “労苦と使命の中にのみ、人生の価値は生まれる”― イタリアの産業都市ボローニャに拠点を置く日本の部品 メーカー㈱大同工業(以下DID)の現地子会社で日・伊 のものづくりをつなぐ懸け橋として活躍する岡村祐介さ んの人生は、創立者の言葉を体現するものだ。 「私の原点は、創価大学のイタリア研究会で、イタリア 語の美しさとイタリア人の親しみやすさ、明るさに魅了さ れたことにあります。そして何より、1989年にボロー ニャ大学から第1期交換留学生としてやってきた現在の 妻であるミリアム・マラグーティと出会い、イタリア語を 使って世界市民として現地で働くことを決意しました」 岡村さんは大学卒業後にボローニャ大学へ留学。ほど なくしてミリアムさんと結婚し、イタリアのフェラーラに 定住することを決めた。遠く異国の地で翻訳と通訳の仕 事を始めたが、最初は経済的に不安定だったという。し かし、ミリアムさんのご家族の支援もあり、多くの方とつ ながりを持つことができた。そうした信頼を得るなかで、 2000年からDIDとイタリアでの代理店をつなぐ通訳の 仕事がスタート。さらにDIDの現地子会社設立時に「、イ タリア語のプロフェッショナルが欠かせない」と現地社 員として採用された。今ではDIDの欧州ビジネスを担う 営業部長を任されている。 大学時代に魅了されたイタリアへの強い思いと 創価大学の教えを原動力に、国の壁を越え、人生の価値を生む。 「イタリア人から信用される人間になれたことは、一番 の財産です。現在の仕事に就けたのも、私の通訳として の実力と働きぶりを評価してくれた今は亡き現地代理店 の社長からの推薦があったからこそ。DIDヨーロッパは 当初、2人でスタートしました。それが、今では社員数15 名となり、日本人は6名です」 自己主張の強いイタリア人の気質もあり、日本とイタリ アの仕事の進め方の違いからスタッフ間で衝突もあると いう。そうしたときは岡村さんが懸け橋となっている。 「滝山寮での2年間から、生いたちや意見が違っても相 手を尊重すること、対話を大事にすることの重要性を 学びました。忍耐強く、よく話し合うことによって、問 題を解決できる。日・伊をつなぐことを使命として積み 上げた自分の価値を信じ、これからも努力を続けてい きます」 大学3年次に入部したイタリア研究会で、イタリア語とその文化に魅了さ れる。大学卒業後、1991年に国費留学生としてボローニャ大学へ留学。 その後、92年からボローニャで主に日本企業と現地企業をつなぐ翻訳・ 通訳業を開始。2004年から二輪の部品、ドライブチェーン、エンジン チェーン、リム等を製造・販売する株式会社大同工業の現地子会社に就 職。欧州バイクメーカーへの部品販売で実績を積み、2023年から現職。 岡村 祐介さん Over the border
RkJQdWJsaXNoZXIy Mjc4NTQzNg==