創価大学ニュース「SUN」124号 2025 Winter

箱根駅伝出場を目指 して予選会を突破する ための厳しい練習を 重ねるなかでスイッチ が入ったという 14 卒業生たちはそれぞれの道で、大学時代に見つけた「スイッチ」を活かしながら 新たな挑戦を続けています。2名の卒業生の今から、成長の鍵となった瞬間を紐解きます。 「受験生との出会いが 私を変えました」 木村 詩歌さん(看護学部3年) 「寮生活に不安ばかりでしたが、仲間の温 かさに支えられました」 村上さんは、寮での生活を通じて、人を 深く知ることの大切さを学びました。 「寮生みんなの日々の努力を近くで見て、 いつも鼓舞されここまで頑張ることができま した」 新年度からは残寮生として後輩を支え、 自らの力で成長の場をつくり出していきます。 「先輩の姿を見て、自分も妥協せず全力で取 り組もうと思えるようになりました」 坂本さんは2年次に始めたアルバイトで、 学業も活動も全力で取り組む先輩と出会い、 その姿勢に大きな影響を受けました。 「『これをやるからあれができない』という言い 訳をやめて、すべてを全力で楽しむ意識が身に つきました」と、先輩の教えを胸に、坂本さんは 多くの仲間とともに挑戦を続けています。 「受験生に自分の経験を話し、励ます活動を通じて、私自 身も励まされました」 木村さんは「創大受験未来サポーターズ」として、受験生 に寄り添いながらサポートを続けてきました。 「かつて相談に乗った受験生が創価大学に入学し、今度 は次世代を支える存在になっている姿を見たとき、励まし の輪の大切さを感じました」 受験生との交流を通じて「、人のために行動する」ことの意義 を深く学んだ経験は、彼女自身の成長にもつながっています。 「先輩との出会いで 視野が広がりました」 坂本 和志さん(経済学部3年) 「寮生活で見つけた 私の居場所」 村上 葉月さん(文学部1年) 創価大学初の箱根駅伝出場。その快挙に向け、後沢さんは自らの行動 でチーム全体の意識を変えることに尽力した。 「残って自主的にトレーニングを重ね、食事管理も含めた生活態度を改善 していった。後輩たちが自分の行動を真似てくれたときは、本当にうれし かった」 さらなる転機となったのは2年次に新ヘッドコーチ就任とともに練習方法 が一新され、記録が飛躍的に向上したこと。それまで雲の上の存在だった エース選手と、互いを高め合えるライバルへと関係が変化していった。 「自分一人の力では決して箱根に出場できなかった。先輩、同期、後輩、 すべてのメンバーが同じ目標に向かって一丸となれたからこそ、夢を実現 できた」 この経験は、現在の仕事にも活きている。5~6人のチームで複数の上場 企業の監査を担当するなかで、期限と精度が求められる業務を成し遂げる には、専門家同士の協力が不可欠だという。 「チームでの仕事は、駅伝と同じ。メンバー全員の知見を共有し、クライア ントの業務改善につながる提案ができたときは大きなやりがいを感じます」 大学卒業後、働きながら3年間かけて公認会計士試験に挑戦。昨年見事 合格を果たし、現在は社内外から専門家として意見を求められる立場に。 「箱根を目指したときと同じように、どんな困難も仲間と乗り越えていきたい」 次の目標は、グローバルな舞台での活躍だ。 チームの力を信じ、大きな成果をつかむ 箱根駅伝への道が教えてくれたこと 創価大学経営学部2016年卒 後沢 広大さん (PwCJapan有限責任監査法人 公認会計士試験合格者) SUN124 2025 Winter

RkJQdWJsaXNoZXIy Mjc4NTQzNg==