創価大ニュース「SUN」 131号 2026 Autumn

10 大学の授業で特に印象に残っているのが、面談を想定した演習 です。同じ相談者役に向き合っているのに、学生によって聞き方が まるで違う。同じ話から、まったく別のものを見ている。教室での 気づきに、世界が広がっていく感覚がありました。これはつまり、 正解は一つではないということ。だから相手の背景を想像して、考 え続ける。この学び方が、今の私の土台です。国家試験の勉強も同 じでした。正解を選ぶのではなく、間違いの理由を探るようにして いました。 今働く児童養護施設では、歯医者を怖がる男の子が、半年かけて 克服して通院できるようになりました。そんな小さな一歩に立ち会え ることが、何よりのやりがいです。卒業後には精神保健福祉士の資格 も取得しました。この夏には母校の教壇に立ち、後輩たちに福祉の仕 事や大学時代の経験を伝えました。私の学びは、まだ続いています。 SUN131 2026 Autumn 卒業生インタビュー 長﨑さんに授業でお話しいただいたのは、現場のリアルと福祉の魅力を、余すところなく後輩に 伝えてくれると思ったからです。学生たちにとって長﨑さんは「こんなふうになりたい」というロー ルモデルになったようです。創価大学で身につくのは、正解のない問いに向き合い、その答えを 探し続ける力。福祉とは、その人にとっての幸せを、ともに考え続ける営みなのです。 福祉では、正解は一つじゃない。 その発見が今、私を支えている。 教員コメント 岩川 幸治准教授(文学部 人間学科) 児童養護施設 児童指導員。 2024年 文学部卒業。 社会福祉士・精神保健福祉士 長﨑 彩音さん 資格は、ゴールではなく通過点―。 創価大学の資格・専門職の学びは、合格のテクニックではなく、 その先もずっと使える「学び方」を仲間と身につける時間です。 文学部の社会福祉専修で学び、在学中に社会福祉士国家試験に合格した長﨑彩音さん。 今の彼女を支えるのは、大学の演習で得た一つの気づきでした。 目標の先、社会に出てからも、学び続ける。 ながさき あや ね 社会福祉士国家試験の合格率は、私 立大学でもトップクラス。外部講師に よる対策講座、模擬試験、勉強合宿と、 専修をあげて試験に臨む。 仲間と 挑んだ 国家試験 資格や専門職を目指す学生を大学全体でサポート。会計税務教育 センター、行政教育センター、教職キャリアセンターなどの専門セン ターに加え、各学部でも社会福祉士や看護師などを目指す学生を支 援している。卒業生が講師を務める講座もある。 資格・専門職を 目指す学生にとっての 学びの場 目標の先で、 学び直す 学ぶ力 5

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