創価大学創立50周年記念
ロモノーソフ生誕310 周年記念特別WEB展示
ー ロシアのレオナルド・ダ・ヴィンチ ー

展示会の趣旨

 
 ミハイル・ロモノーソフ(1711−1765)は「ロシアのレオナルド・ダ・ヴィンチ」「万能人間」とも言われ、自然科学、文学、教育の幅広い分野で功績を残し、ロシアの学問発展の基礎を築きました。一般的に「質量保存の法則」はフランスの科学者ラボアジエの名前と結びつけられますが、実は彼より20年も早くロモノーソフが自然界の普遍的法則として確立しているのです。金星に大気があることを世界で初めて発見したのもロモノーソフです。物理化学という新たな学問分野を開拓し、確立したのもロモノーソフです。
 ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンはロモノーソフについてこう語っています。「彼は、ロシアで最初の大学を創った。いや、彼自身を最初の大学と呼ぶべきだろう」
 ロモノーソフの功績は全人類的規模ですが、それにもかかわらず日本ではほとんど知られていません。
本年は、ロモノーソフが誕生してちょうど310周年にあたります。この記念すべき年を機に、このたび創価大学ロシアセンターは、モスクワ大学との共催、ルースキー・ミール基金の後援でロシアの偉大な学問の父、詩人、文学者であるミハイル・ロモノーソフをウエブ展示会で紹介することに致しました。
 辺境の漁師の子として生まれ育ち、苦学をして人生のあらゆる困難に正面から立ち向かい、理想を求めて生き抜いたロモノーソフの人生を通して人間の無限の可能性に思いをめぐらせる機会になれば幸いです。