山﨑:社会が大きく変化するなかで、 若者たちの行動原理は変わってきてい ると思います。原田さんは、現代の若者 の学びに対する潜在ニーズにも変化は あるとお感じですか? 原田:就職活動を行ううえで企業のイ ンターンの重要度が増し、早い学生で は大学1年の終わりから参加していま す。そうした早期選考の影響で、学生の 「学ぶ」という意識も就職に役立つこと にばかりフォーカスし、純粋に学びを 求める雰囲気がとても少なくなっている 印象があります。 さらに言えば、デジタル世界では若者 に提供される情報は知らず知らずのうち にフィルタリングされています。TikTok を見ても、Web記事を読んでも、基本 的に「その人が見たい情報」が自動的 に提示される確率が高くなっています。 だから極端な話をすると、1日中好きな 情報だけに触れることになり、それは 「学びたい」という意欲をすごく削ぐ状 況だと感じています。 デジタル社会は多様な情報が得られ、 価値観が多様化すると思いきや、意外 と視野が狭くなっている学生が増えてい る印象があります。非常に近視眼的に なっていて、就活にわかりやすく直結し ているものを選ぶ傾向にある。例えば 文学部でいろいろな文献を通じて小説 家の哲学に触れたりすることが、人生に とても役に立つという考えには至らない のです。 情報過多なデジタル社会だからこそ、視野が狭くなっている学生も増えている。 02 INDEX Special Interview スペシャル対談 【 創価大学 教職大学院 】 【 マーケティングアナリスト 】 山﨑 めぐみ 原田 曜平さん はら だ よう へい やま さき 准教授 SUN117 2023 Spring 【表紙写真】 満開の桜に囲まれ、創大門から中央 教育棟へと向かう学生たち。コロナ禍 から3年、学生たちが桜の下で笑顔を 見せる姿には、苦難を乗り越えた誇ら しささえ感じる。 今号の取材・撮影は、感染防止対策を徹底した うえで行っています。 創価大学ニュース 2023 Spring No.117 [ スペシャル対談 ] [ Focus創大 ] P.01 P.07 情報過多社会で、学生一人ひとりの未来の可能性を 広げるための学びと支援とは。 ありがとう P.18 子から親へ、親から子へ 理工学部 共生創造理工学科 橋本 七香さん 理工学部 共生創造理工学科 小山 黎一さん キャンパスニュース P.19 卒業生の進路紹介 P.13 P.05 創価大学・創価女子短期大学 学長ヴィジョン Over the border 【イタリア】岡村 祐介さん P.15 学問探訪 【 子育て課題を解決する看護学 】 片岡 優華 講師 P.17 原田 曜平さん×山﨑 めぐみ准教授 “副専攻”で描く、可能性のミライ
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