創価大学ニュース「SUN」95号 2017 Autumn

04 Soka Univ. News 特集1: 創大・短大の 女子力 卒業生への Interview 「生きる力を引き出す看護」を探求し、 自分を高めています。 命とは何か、を真剣に 考えさせられた二つの出来事  小学生の頃、いつか海外に行ってみたい、漠 然と人の役に立つ仕事がしたいと考えていた 私が、看護学部進学を考えたきっかけは大き く二つありました。一つは、高校時代に大切な 人の死をきっかけに、なぜ人は生きているのか と考えたことです。何もできない自分の無力さ を痛感し、実力を付けて励ましや希望を贈るこ とができる人になりたいと思ったのです。もう一 つは国境なき医師団の医師がシエラレオネを 題材に著わした本を読み、同じ時代に生き、同 じ生命であるにもかかわらず死に直面する現 実があることを知り、生命の平等とは何かと疑 問を感じ、医療に関心を持つようになりました。  そして、創立者の生命哲学を学びたいという 思いが強くなり、看護学部への進学を決めま した。 看護学部での苦悩と 国家試験合格への重圧  看護学部に入学したものの、私は素直に看 護師になりたいと思えず悩みました。自分が看 護学部1期生の一員でいいのかと葛藤していま したが、看護学部で学んでいる日々が自身の 土台となっていることを感じ、今自分にできるこ とを頑張ろうと思えるようになりました。看護の 対象は「人間」であり、看護は看護師だけに必 要な学問ではなく広く人間に必要なものである と感じてから、看護師をゴールとするのではなく、 看護学を学んだ一人の人間として世界に貢献 していきたいと考えが変わりました。  4年間を通して、一番プレッシャーを感じ、 必死になったのは国家試験に看護学部1期生 が全員合格することでした。不安に押しつぶさ れそうなときもありましたが、最も1期生の絆を 感じたときでもあり、一人ひとりが持っている底 力を教えてもらった素晴らしい経験でした。そ して自分たちを最後まで信じてくださった先生 方、何度も激励してくださった創立者に、全員 合格を報告することができました。  看護師として病院で働くか迷うところから就 職活動を始めましたが、たくさんの病院を見学 し、創立者の三指針を体現できるのは「生命 力を引き出す看護」を理念とする東大病院だ と、就職を決めました。先進医療を提供しなが らも看護の原点を大切にし、常に向上心を持っ て、にこやかに働いている方が多かったことも 魅力に感じました。  しかし、現場で働いてみると、分からないこと、 できないことばかりです。人の命を守る責任の 重さに心が折れそうにもなりますが、患者さん が手術を乗り越えて日々回復し、退院していく 姿を通して人間の持つ生命力に感動しています。  同期の頑張る姿に勇気をもらい、「あなたた ちのことを待っているよ」と応援してくださる方々 との約束を果たすために、これからも自分らしく、 一歩一歩頑張っていこうと思います。 野尻 晴華 さん 東京大学医学部附属病院 看護師 創価大学看護学部看護学科2017年卒 神奈川県出身 Profile 学生時代最後の実習にて 【私のキャリアノート】 部活:キックボクシング部丈夫会 マネージャー 留学:1年次にフィリピン、2年次にアメリ カでの学部研修に参加 取得資格:看護師免許 その他:学生時代に特待生に選ばれた 留学先で先生や仲間と

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz