価値創造×SDGs Weekのオープニングイベントが開催されました

基調講演:NPO法人「人間の安全保障」フォーラムの高須理事長

明年2021年、本学が創立50周年を迎えるにあたり、周年記念事業の一環として「価値創造×SDGs」シリアルイベントを開催してきました。本年は、12月11日(金)〜17日(木)の期間、「価値創造×SDGs」Weekとして、「平和・人権」の共通テーマを掲げ、シンポジウム、展示、学生企画等の連続イベントを実施します。

オンラインにて、12月11日(金)にオープニングイベントが実施され、約160名が参加しました。冒頭、本学の馬場善久学長が登壇し、今回のイベントの開催趣旨について、「本学の教育理念である『価値創造』に基づいて取り組んできたSDGs活動の成果を広く社会に還元していきたい」と挨拶しました。

続いて、国連広報センターの根本かおるセンター長が挨拶をしました。根本センター長は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが教育に与えた影響として、ピーク時には世界の生徒・学生の9割にのぼる16億人が学校や大学に通えなかったことに言及。そして、「最初にドロップアウトして、学校に戻るのが最後、あるいは二度と学校に戻れないのが、途上国の女の子」であると述べました。このような深刻な事態に対応するべく、国連は「No one is safe, until everyone is safe (すべての人が安全でなければ、だれも安全ではない)」を合言葉に、人類共通の敵と立ち向かうためのグローバルな協力と連帯を強く呼び掛けてきたと語りました。最後に「より包摂的、平等、グリーンで、より持続可能な世界に転換する『より良い復興』を通じて、この人類の悲劇を乗り越えていくことが不可欠です。そこで羅針盤になるのが こうした方向性を包括的に示しているSDGsです。若い皆さんにこそ、それぞれの立場で何ができるのか、より良い社会づくりに関わっていただきたいと願っています」と学生らに期待を込めて、呼びかけられました。

その後、基調講演に国連事務総長特別顧問(人間の安全保障担当)でもあるNPO法人「人間の安全保障」フォーラムの高須幸雄理事長が登壇しました。「人間の安全保障とSDGs:グローバル・コラボレーションの推進」とのテーマのもと、国連の活動が平和・開発・人権の3本柱であると述べ、三者を同時並行的に追求していかなければ、平和で繁栄する公平な社会は実現できないと訴えました。続いて、「人は人間としてこの世に生まれたことそのものに価値があると認識し、すべての人の命、生活、尊厳の確保を目指す」という人間の安全保障の概念に触れながら、SDGsの実施や気候変動などの世界的な課題の対応にパートナーシップが不可欠であると述べました。講演の最後には、私たちができる平和・人権活動として学生に向けて「SDGsの真の意味をよく理解すること。持続可能性とともに、『一人一人の尊厳』を守ること」「日本には、取り残されている人が数多くいることをよく認識すること」「貧困・格差の縮小、差別の解消は、『かわいそうだから善意で』ではなく、一人一人の尊厳の問題として取り組む必要があること」「全ての人が生まれてきて良かったと思える環境を目指すこと」「平和・人権の研究をすること」の5点を呼びかけられました。

なお、本日以降のイベントについては随時参加申込を受付けております(12月17日まで)。ご関心ある方は、下記フォームより必要情報をご入力ください。

「価値創造×SDGs」Week:申込フォーム

国連広報センターの根本かおるセンター長
馬場学長の挨拶
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