【「価値創造×SDGs」Week開催レポート】
高橋 知里さん(経済学部4年)

2020年12月11日(金)~17日(木)にわたって、「価値創造×SDGs」Week(後援:国連広報センター)を開催しました。16日学生企画「ユースセッション」での高橋知里さん(経済学部4年)のプレゼンテーションのレポートです

テーマ:政治参加に関するジェンダーの平等――女性は自分を過小評価しないで

高橋さんは、昨年、米国バージニア州にあるメアリー・ボールドウィン大学に留学、「女性の政治学」を履修した。今年の米連邦議会選挙では史上最多の女性議員が誕生したばかりだが、それでも女性の政治参加には障害があると考えている。

「アメリカの大学で、女性の参政権の歴史とジェンダーの平等について学びました。調べてみると、世界では女性大臣の数が非常に少ないのです。特に日本は、他のOECD加盟国と比較しても女性大臣の割合は極端に低い現状があります。
そもそも、なぜ女性たちは議員になることを考えないのでしょうか?また政治の最前線に出るために、彼女たちはどのような課題に直面しているのでしょうか?その背景には、主に3つの主要な障害がります。第一に、たとえ男女で能力が同じでも女性の方が男性よりも自分を過小評価しがちということです。第二に、ダブルスタンダードの存在が挙げられます。女性政治家は、有権者から女性らしい柔らかさと男性らしい力強さの両方を求めらる、つまり二つ(ダブル)の基準(スタンダード)から資質を評価されるのです。最後はメディアによる報道です。メディアは、女性にマイナスなバイアスをかけがちです。感情的すぎる、譲歩的すぎると、政治家の本質ではないところに目を向けます。このネガティブ報道の影響は決して無視できません。
そこで、女性の政治参加を推進するために3つの提案を行います。まず、女性自らが政治を学ぶこと。学ぶことで自分に自信がつき、政治参加への意欲が高まります。次に、女性を周囲がエンパワーすること。家族や友人が、あなたはリーダーになる価値があると伝えることで女性の背中を押すことができます。最後に、女性自身が自分の可能性を信じ自らの力を過小評価しないこと。政治参加におけるジェンダー平等を推進することにより、世界はもっと素晴らしくなります」

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