【「価値創造×SDGs」Week開催レポート】
エビータ・ロドリゲス さん(インド・デリー大学 セント・スティーブンス・カレッジ最終学年)

2020年12月11日(金)~17日(木)にわたって、「価値創造×SDGs」Week(後援:国連広報センター)を開催しました。16日学生企画「ユースセッション」でのエビータ・ロドリゲスさん(インド・デリー大学 セント・スティーブンス・カレッジ最終学年)のプレゼンテーションのレポートです

テーマ:ジェンダーと高等教育の交差点――大学から社会を変える

インドの女性が大学に入る際に直面する問題は経済的リソース。親は息子に学費を充てても娘にはほとんど回さない。そもそも女性に高等教育は不要、贅沢であるという意識が強い。女子学生にはセクハラの問題もあるという。

「女子学生は住む場所を探すのにも苦労します。多くの家主が女子お断りだからです。セクハラ被害が出るからです。結果、女子学生にはさまざまな制約が生じます。門限は午後8時。衣服にも厳しい。『そういう格好をしているから襲われるのだ』と逆ギレする。過剰な監視が絶えずある。私たちは、 “Break the Cage”というフェミニスト集団をつくりキャンペーンや、デモで訴えています。ただ、これにも問題があって、親が大学に『門限をなくせば、娘をやめさせる』と言ってくるのです。
今年、3年生の女性が自殺をしました。貧しい家庭の出身で、ご両親は苦労して娘を入学させ、彼女もまた奨学金で通っていたのですが、新型コロナウイルスのために奨学金がなくなったのです。ラップトップが買えませんでした。遺書の中で『自分の教育は親にとって負担だったの、ごめんなさい』と。インドでは高等教育は特権ではありません。しかし、女性にはさまざまなプレッシャーがあり過ぎます。それが問題なのです。
私はこう言いたい。大学は社会の縮図である。大学でポジティブなソリューションが起こり、女性も力を得られれば必ず社会にも反映できると。大学での活動が、より平等な社会への第一歩になると」

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