創価大学創立50周年 祝辞

創価大学が創立50周年を迎えるにあたり、日本私立大学連盟を代表して心よりお祝いとお慶びを申し上げます。

現在、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、世界の経済活動やグローバル化は停滞し、大学教育にも多大な影響を及ぼしています。急速な若年人口の減少、第四次産業革命など、大学においては解決されるべき様々な課題が深刻化し、更にポストコロナ社会を見据えた教育のあり方が問われようとしています。

こうした大きな混乱の中にあって、貴学は、「価値創造を実践する『世界市民』を育む大学」をテーマに掲げ、2030年へ向けた「Soka University Grand Design 2021-2030」を打ち出しました。新グランドデザインでは、四つの戦略分野(教育・研究・SDGs・ダイバーシティ)において具体的な計画を策定し、たゆまぬ改革に取り組まれています。

昨年4月には、工学研究科の「生命情報専攻」を「生命理学専攻」に改組され、理学の四つの学際領域(生命分子科学・細胞生命科学・生命情報科学・生命機能科学)の教育・研究に取り組まれるなど教学改革を進めておられます。また、2014年には文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」に選定され、63か国ものグローバルネットワークを生かした交流プログラムを実現させるなど、海外からの留学生、研究者の受入れを積極的に推進されています。

貴学のこれら改革の原動力は、「人間教育の最高学府たれ、新しき大文化建設の揺籃たれ、人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」という建学の精神に示されています。創立当初より、この建学の精神を具現化すべく、教職員お一人おひとりが、常に学生のための大学を目指し、強い使命感と熱い情熱をもって不断の努力を重ねられていることに改めて敬意を表します。

創価大学が、輝かしい伝統を礎に、より一層隆盛され、世界の高等教育の発展、また人類社会に貢献されますことを心よりお祈り申し上げ、日本私立大学連盟からのお祝いの言葉といたします。

2021年6月

一般社団法人日本私立大学連盟
会長 田中愛治
(早稲田大学総長)

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