創大出身という看板を
背負っている責任を
いつも感じて、
それが仕事をする上での
励みになっています

母国ドミニカ共和国を離れて、創価大学で学び、現在はニューヨークで働いているフアンさん。創価大学で身につけた学問と人間教育を、 いつか母国の後輩にも受け継がせたいという。

研究で苦しかった時期の 創立者からの励ましを力に

経済学と人間学を合致させて学びたいと思い、創価大学への入学を決意しました。
創価大学で学んだ6年の間には、数々の思 い出があります。毎年の創大祭では、仲間と一緒になって一つのものを作り上げることへの喜びを感じました。また、その一方で挫折も経験しました。2015年のことでしたが、提出した論文が、内容が不十分であるとの理由で受けつけてもらえなかったのです。そして論文を完成させるため在学を1セメスター期間、延長しなければならなくなりました。大きな衝撃を受けましたが、その時初めて自分はまだ論文に全力を注げていなかったことに気づきました。
ちょうどその頃、創立者より、留学生を含む全学生に記念のメッセージをいただく機会がありました。創大祭を直前に控える時期でもあり、創大祭への準備、そして勉学も“家族のために努力するように”という内容でした。家族と離れて暮らす私にとって、この言葉は深く胸にしみるものでした。
この創立者からの励ましに奮い立ち、学友や先生方の支えもあり、その後無事に論文を書き上げることができました。

創価大学で学んだグローバルな視点は そのまま仕事に役立っている

私は現在、伊藤園のアメリカの関連会社で働いています。仕事の内容は、営業のマネジャーとして、アメリカでの営業の状況をすべてドキュメントにして日本へ送ることです。
創価大学で学んだ経済学に関する知識は、もちろん仕事に直結しています。そして同時に、大学でのいろいろな場面で学んだチームワークも、大きく仕事に役立っています。
創価大学には多くの国からの留学生がいますが、現在の職場においても様々な国から来た人たちがともに働いています。創価大学のグローバルな環境は、その雰囲気も含めて、会社でも同じものを感じることができます。
職場の仲間も上司も、そして伊藤園の社長 も、私が創価大学出身であることを知っています。それだけに、いつでも大学の看板を背負って仕事をしていることを自覚して、もっと頑張ろうという気持ちになることができます。
これからの目標としては、人間教育を軸と した経済活動を推進することです。そして、母国ドミニカにも、同じ志を持っている後輩たちがいますので、いつかは創価大学で学んでもらいたいと考えています。現在、創価大学で学んでいる後輩たちには、この大学のすばらしい教育と環境は、すべて社会で役立つ力になると信じて、感謝の心で頑張ってほしいと思っています。

※ SUN100号のインタビュー記事より転載

Profile
ペレス・デブランド・ファン・マヌエルさん
卒業年度/学部:2015年度修了/経済学研究科博士後期課程

ドミニカ共和国出身。2015年経済学研究科 経済学専攻
博士後期課程修了。2016年伊藤園入社 ニューヨーク赴任。

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