チームプレイの文化のない国に、「One for all, All for one」の精神を

2019年、日本でワールドカップが開催されることで、注目を集めるラグビー。フィールドは違うが、日本代表と同じように高い志で世界に挑む、創価大学ラグビー部OBがいる。当時、スタンドオフとして活躍した山本忠昭さんだ。
「日本代表チームの奮闘を見て、海外でラグビーをしようと決意しました。そんなとき、JICAがアジア各国でラグビー普及を担う海外協力隊員を募っているのを知りました。現在は、ウズベキスタン代表チームの未来を担うユース世代の育成を担当しています」
文化の異なる海外で指導者として成功するためには、現地の人々の国民性をつかまなければならない。ボクシングやレスリングといった個人競技が盛んなウズベキスタンは、チームプレイの意識が低く、和を大切にする日本人とは大きく違う。
それでも山本さんに不安はなかった。小学校から通った創価の学舎で育んだ多様性を認め合う「世界市民」としての感覚があるからだ。
「どこへ行っても『自分を受け入れてもらってい るんだから、こちらも先方の考えを受け入れよう』と思っているので、カルチャーショックは受 けません。ただ、ラグビーで強くなるためには、チームプレイは不可欠。『One for all, All for one』。1人ではできないことも、周りの人と協力すればできる。その重要性をラグビーを介して子どもたちに伝えていきたい」と熱く語る。

※ SUN102号のインタビュー記事より転載

Profile
山本 忠昭さん
卒業年度/学部:文学部 36期生

1987年大阪府生まれ。2010年創価大学文学部卒業後、立命館大学大学院に進学。その後、IT企業に就職して約5年間営業職として働くなかで、中学から続けてきたラグビーを海外でしたいと考え、2017年からウズベキスタンに赴任している。

トップへ戻る
寄付事業の
ご案内
2030年への
Vision