発達障害の方々が一般企業に就職するために必要な力を身につける施設「ウィング・ビート」で勤務しています。
ビジネススクールのような環境で、ビジネススキルの習得や、上手なコミュニケーションの取り方を訓練していきます。最終的にご自身の「得意なこと」「苦手なこと」を整理し、その方に合う環境の職場を一緒に探し、就職を支援します。
私たちのサポートは、利用者の職の可能性を広げるものです。活動を止めてしまうことは、利用者の未来、そして社会の未来にとっての損失となるため、緊急事態宣言下でも、就職に活かせるホームワークを渡したうえで、1日に2回ほど電話をして話をするといった対応をしていました。

さらに、利用者が現場を体験する外部実習は、自己理解を深める貴重な機会です。まだまだ新型コロナウイルス対策が求められる状況においても、変わらずに機会を与えてくれる事業者さまも多くいらっしゃいました。
コロナ禍のなかにおいても、継続的に利用者を支援していくためには、障害者とひとくくりにするのではなく、1対1の関係性で相手を理解していくことが重要であると改めて感じました。
インターネットで障害者支援について調べたり、ボランティアに参加したりすることによって、障害者の方が持つ可能性を身近に感じてほしいです。そうして理解が広がることで、障害者の方が活躍できる機会が増えていけば、社会は前進していくと思います。

※ SUN107号のインタビュー記事より転載

Profile
大谷 博志さん
文学部人間学科 2019年卒業

社会福祉法人
電機神奈川福祉センター 勤務

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