観光業の復活のために、「正しく恐れる」社会へ。
小渕 貴子さん
(女子短期大学 2017年卒業/文学部 2019年卒業)
勝浦ホテル三日月 フロントスタッフ
(女子短期大学 2017年卒業/文学部 2019年卒業)
勝浦ホテル三日月 フロントスタッフ
私が勤務する勝浦ホテル三日月は、新型コロナウイルス感染症が発生した中国・武漢からの第1便帰国者を受け入れた宿泊施設として注目され、当初は悪い風評もありました。しかし、感染症対策に強い近隣の病院から指導を受けて感染症対策を進めたことで、実際に従業員はもちろん勝浦市内でも感染者ゼロで、帰国者の方々の滞在を終えることができました。今では「三日月は感染症対策が万全だから安心して宿泊できる」というポジティブな評価をいただいています。私たち職員も、対策に自信を持つことができました。この経験を多くの人に伝えようと「旅のエチケット」という感染予防の知識をまとめたパンフレットや、オリジナルの消毒用アルコールスプレーを宿泊のお客さまにご提供しています。
私たちが前向きにコロナに向き合えたのは、感染症を専門とする医師から感染予防に関する知識を教えていただき、「正しく恐れる」ことができたからです。もし「怖い」とだけ思っていたら、不安で仕事ができなかったでしょう。「正しく恐れる」ことができれば、対策がされているお店やホテルを選ぶという選択もできます。今後、観光業が活力を取り戻すためには、そうした社会の変化がとても大事だと感じています。
私たちホテルのスタッフとしては、お客さまにとって憩いの場となるようホスピタリティとサービスという今までの基本はそのままに、安心・安全への気持ちを持って、お客さまをお迎えしていこうと思います。
※ SUN107号のインタビュー記事より転載
小渕 貴子さん
女子短期大学 2017年卒業
文学部 2019年卒業
文学部 2019年卒業
勝浦ホテル三日月
フロントスタッフ