創価大学の卒業生としての誇りを原動力に、日本と中国、異なる商文化を持つ企業を結ぶ。

わが国の隣人である中国は、今や世界最大規模の市場に成長し、グローバルに大きな影響を与える国である。そのなかでも進境著しい都市・上海を舞台に、小室さんは主にM&Aを専門とするコンサルティング業務を行っている。

「創立者の『君たちの舞台は世界である』との言葉から、在学中には香港大学に留学し、将来は“世界を舞台にして仕事をしたい”と考えていました。前職も含め上海勤務は4年になり、日中間で緊張が高まった時期もありましたが、現在はお互いが重要なパートナーになっていると感じます。M&Aや中国事業運営においては、法律だけにかかわらず、商習慣や文化面など、日本での当たり前や常識が中国では通じないこともあります。日中両国における経験を活かして、両者の懸け橋になることを心がけています」

国境を越えてビジネスを進めるには、さまざまな利害関係者の間に立ち、越えなければいけない壁がたくさんある。また、今に至るまでに、思うように行かず、たくさんの苦労や挫折があったそうだ。しかし、そんなときこそ、創立者の「思うようにいかぬ一日一日も忍耐で乗り越えよ!」という指針や、創価大学の卒業生であるという誇りを胸に前進している。

「上海には、草創期の先輩から卒業したばかりの後輩まで、100名近くの同窓生がおり、皆で励まし合いながら、創立者の言われる“日中友好の金の橋”を体現できるよう各々の使命の場所で頑張っています。創立者、両親、家族、そして今までお世話になった方への感謝を忘れずに、大学に貢献できるよう自分の専門分野で一流の力を身につけ、社会で活躍していきます」

※ SUN108号のインタビュー記事より転載

Profile
小室 光夫さん
卒業年度/学部:経済学部2005年卒業(30期)

2005年に経済学部を卒業後、大手邦銀を経て、現職の国際会計事務所に入社。米国公認会計士の資格を活かして、主に企業買収時の財務コンサルティング業務に携わり、18年より中国上海事務所に駐在し、日系企業のM&Aや中国事業に関する各種コンサルティングを提供している。

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