私は現在、労働基準監督官として、さまざまな職場への立ち入り調査や、労働者、企業からの相談対応などを行なっています。 コロナ禍において企業も労働者も多大な影響を受けるなか、雇用の継続や労働条件の維持など、全ての人が安心して働くことができる社会の実現の重要性を改めて実感しています。

学生時代に、派遣労働や外国人労働について学んだことがきっかけで、労働分野に興味を持ちました。経営学部へ進んだため、公務員に必須の法律は一からの勉強でしたが、法律だけでなく、経営学部で人的資源管理論のゼミを専攻し、労働力が単なる手段ではなく重要な資源であることや人間主義経営を学んだことは、多くの労働者や経営者と関わるなかで、自分の個性、強みになっていると感じます。

創立者は、開学前から一貫して、創価大学は学生が主役であり、学生のための大学であると言われています。創立50周年、そして未曾有のコロナ禍で学ぶ現役生の皆さんは、使命が大きいからこそ、困難もあると思います。しかし、大学生活の主役、大学建設の主役は自分自身であることを忘れないでください。

最後に、39期が卒業前に創立者からいただいたマータイ博士の言葉を紹介します。「あきらめずに、何か行動を起こすことが、私の信条です」

困難な状況の中ですが、やりたいと思ったことは全てできる環境が用意されている創価大学で、ぜひ自分らしく挑戦していってください!私も学生時代の原点を思い出し、今いる場所で使命を果たせるよう、努力を続けていきます。

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