創立50周年おめでとうございます。コロナ禍における様々な制限の中、学生生活を送っておられる現役生の皆さんのご苦労は想像もできません。ただ私には、困難な状況の学生を思いやる教職員の皆さんや、後輩を思いやる先輩の皆さんの温かな心がキャンパスに溢れていることは、容易に思い描くことができます。私が在学中にいつも実感したからです。

私は大学を卒業後、地元の石川県能登半島に戻り、現在は旅館における物販業務に従事しています。お客様のニーズは多種多様であり、更に昨年以降はフェーズごとの変化も著しくなっています。今までにない変化の先読みと、売り場・売り方における対応の必要があります。そして根本は、様々なご期待とともにご来館される、お客様のお心に寄り添う姿勢であると日々実感しています。

グランドデザインの基本構想に示された、「社会に必要な価値を創造し、健全な価値を提供し、あるいは還元していく」『創造的人間』。私自身、学生時代は良き仲間と共に、吹奏楽部や学生自治会での諸活動を通し、そうした人間像を目指して力をつける「クセ」を身につける事ができました。卒業から何十年経っても、そんな創価大学での4年間が、人の心に寄り添った価値を具体化するための土台となっています。

先を見通しにくい時代において、創価大学でしか得ることのできない力が今こそ必要とされていると実感します。どうか、学生歌に繰り返し謳われる「誰がために」との一節を心に、自身の理想を大きく掲げながら、無事故で前進する日々をと願っております。そしてその日々こそが、創立50周年を荘厳する事を確信しています。

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