学生の皆さん、創立50周年おめでとうございます。私は在学中、国際的に仕事ができる弁護士を目指し、創価大学でGCP(Global Citizenship Program)に所属して英語に取り組みながら、司法試験に向けた法律の勉強を行っていました。GCPでのフィリピンへの海外研修等、世界の問題に目を向けながら、今の自分にできることを考え実践するという経験は大学時代の大きな原点となっています。
また、大学時代、勉強で苦しくなった時は、A棟のブロンズ像の前に行き、「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」との指針を見て、あと一歩、勉強を頑張ろうと自分を鼓舞していました。大学時代に、もがきながら、自分の限界に挑戦する勉強をし抜いた経験は、人生の財産です。弁護士の仕事をする中では、未知なる難題に直面することばかりですが、毎日が戦いであった学生時代を振り返っては、自分自身を奮い立たしています。

創価大学では国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の貢献に力を入れていると聞いています。大学時代にSDGsを学び、実践することは、卒業後の自分の進路を考える上での一つのきっかけにもなると思います。私も卒業生として「誰も置き去りのしない」社会の実現に少しでも貢献できる人材になっていきたいと思うとともに、創価大学が世界市民教育の国際的な拠点として更なる発展をされていくことを心から期待しています。

コロナ禍において、「何のために学ぶのか」という大学で学ぶ意義がより一層強く問われている時代となりました。誰も経験したことのない困難に直面して、それに負けずに乗り越えようとする精神力と価値創造の力を持った創大生こそ、今の社会で求められている人材であると思います。自分にしかない使命と自分自身の可能性を信じて、“今しかできないこと”を大切にしながら、それぞれの目標に向かって突き進んでいただきたいと思います。

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