開学50周年おめでとうございます。27期の尾上保子です。在学中は工学部生物工学科で学び、学生自治会で活動をしていました。現在は、JICA国際協力機構でプロジェクトの環境社会配慮の確認をする部署で、主に大洋州地域、中南米、中央アジアを担当しています。

現在の仕事は日本をベースにしており、海外へは1週間程度の出張が主ですが(コロナ禍前の実績)、青年海外協力隊、NPO職員やJICA専門家として途上国に長期滞在し、廃棄物管理や生活排水処理のプロジェクトに携わってきました。少しでも現地の人たちの衛生環境改善に貢献したい、と思って仕事をしていましたが、思い返すと現地の同僚や友人達からは、知らない人を含んだ周りの人への温かさや優しさ、家族を大切にすること、自分を大切にすること、人の価値観を大切にすること、自然環境を大切にすることなど、本当に多くのことを学ばせていただきました。

入学式で創立者は「勉強しなさい」と言われ、平和に貢献する人材に成長を、と励ましてくださいました。その言葉を胸に勉強に挑戦し、当時の工学部生ではあまり参加する人がいなかった英会話の講義にも参加しました。講義についていけず悔しい思いをしたこともありましたが、同期の応援のおかげで最後までやり切りました。現在の仕事では毎日知らないことが出てきます。担当国の法律を調べたり、専門外のことも勉強する必要がありますが、大学で負けずに学んだ経験、そして、日々空気のように触れていた「何のため」という問いが、いつも自分を励ましてくれると感じます。

創価大学の発展、また皆さんの活躍のご様子を拝見し、本当に素晴らしいと心から思います。私の大学時代は、勉強も頑張りましたが、何よりも素晴らしい友情を築かせてもらった時間でした。卒業して20年たっても変わらない友情と、創大へ通わせてくれた両親、そして創立者に感謝の思いでいっぱいです。皆さんも、どうか悔いのない自分なりの大学生活を過ごし、ますますご活躍されるよう心から応援しています。

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