「知性」「健康」「友情」-3つの指針とともに、経済成長を続けるベトナムの地で躍動する。
法学部 2010年卒(34期)
ヤマハ発動機株式会社
日系企業の海外進出を成功へ導く、
創立者に学んだ、お金や技術よりも大切なもの。
1980年代終盤から現在に至るまでベトナムはASEAN域内でトップクラスの経済成長率を達成。柴さんは、その経済成長を牽引する外資企業の現地リーダーとして、大切な3つの指針を胸に抱いて働いている。
「日系企業が海外進出するとき、単に投資をするだけ、あるいは技術や知識で勝負するだけでは、うまくいきません。そこに求められるのは、まず『知性』―技術や知識に、情熱、ユーモア、誠実さが加わり、結実した人間力です。次に『知性』をビジネスとして具現化していくには、その推進役たる社員は心身ともに『健康』でなければなりません。最後に『友情』です。海外で仕事をしていくうえで、信頼・信用・敬意に基づいた人間関係は必要不可欠で、人と人とのつながりが最大の財産です」
これは柴さんが学生時代に所属していたイタリア・スペイン研究会に創立者から贈られた3指針「一.知性を世界に」「一.健康は指導者(リーダー)の要件」日系企業の海外進出を成功へ導く、創立者に学んだ、お金や技術よりも大切なもの。「一.友情は生涯の宝」に由来している。
「海外で働くなかで、ようやくこの3指針の意味・意義を実感し、創立者がなぜあえて、この3指針を我々に贈ってくださったのか、社会に出て理解できました。国境を越えて、人々と暮らすための心構えでした。私が現在働く会社の理想は、『世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する』感動創造企業というもので、創価大学の教育と合致します。価値創造を実践する『世界市民』を目指して学び、体験した、すべてのことを活かし、この事業を通して、できる限りたくさんの社会課題の解決に貢献していきたいです」
※ SUN112号のインタビュー記事より転載
ヤマハ発動機株式会社
在学中にイタリア・ボローニャ大学に交換留学。2010年に法学部を卒業後、ヤマハ発動機株式会社に入社。入社3年目から中東・アフリカおよび国連などの国際機関向け海外営業担当。その後ベトナム現地法人に出向し、広告宣伝・PR・商品企画担当を経て現在はベトナム全土の営業を担当している。