創価大学ニュース「SUN」117号 2023 Spring

「Soka University Grand Design 2021-2030」3年目の本 年は、さまざまな課題に対し、その解決を目指した新たな取り組 みを実行する段階に入る。創立50周年から100周年に向けた取 り組みにおける重要な年度の開始にあたり、2023年度の学長ヴィ ジョンを発表する。 2021年度に受審した大学基準協会による認証評価において、 本学は「適合」(期間は昨年4月から7年間)と認定された。しか も長所が6件にも上る高評価を得ることができた。これもひとえに 教職員、学生が一体となった努力のたまものと深く感謝したい。 昨年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が大き かったものの、学生、教職員の協力のもと、ほぼすべての授業を コロナ以前同様の対面授業に戻すことができ、多くの行事や課外 活動も実施することができた。また、留学生の派遣・受け入れお よび現地での海外研修が再開し、多くの留学生たちの姿が再び キャンパスで見られるようになった。 教育においては、初年次教育の充実が評価され、「文章力向上 プロジェクト」が初年次教育学会の教育実践賞優秀賞を受賞し た。データサイエンス教育においても、「データサイエンス入門」 を全学必修授業としたほか、文部科学省が推進する数理・データ サイエンス・AI教育プログラム認定制度・応用基礎レベルの第 1回認定校になるなど、全国の大学に先駆けた取り組みを展開し ている。 研究面では、エチオピアの大学との国際共同研究「SATREPSEARTHプロジェクト」が着実に成果を上げる一方、糖鎖生命シ ステム融合研究所が参画する「ヒューマングライコームプロジェク ト」が文部科学省の「大規模学術フロンティア促進事業」として 本格的にスタートした。同事業に私立大学が実施主体として参画 することは画期的である。 また、昨年10月22日に「第1回世界市民教育シンポジウム」 を開催し、世界25か国から170名の研究者が参加した。前日に は「創価教育機関交流会」が、日本、アメリカ、ブラジルをオンラ インで結んで開催され、有意義な情報交換が行われた。 国際的評価としては、QSアジア大学ランキングにおいて総合 401 ~ 450位(国内69位タイ)となり、特に外国籍教員比率、 交換留学生数など本学の国際性が高く評価された。 さらに、学生の活躍にも目覚ましいものがあった。令和4年司 法試験に12名が合格し、合格率は37.5%と大幅にアップ、10 名以上合格した私立大学のなかで合格率3位を記録した。また 「第14回大学コンソーシアム八王子学生発表会」の『八王子市 長へ直接提案部門』で最優秀賞を受賞するなど、数々のコンテス トでも優秀な成績を収めた。 クラブ活動では、駅伝部が学生三大駅伝のすべてに出場。第 34回出雲全日本大学選抜駅伝競走では6位、第54回全日本大 学駅伝対校選手権大会では5位、そして第99回東京箱根間往 復大学駅伝競走では見事総合8位となり、4年連続でシード権を 獲得するとともに、2年連続となる学生三大駅伝への出場が決定 した。硬式野球部からは2名(現役、卒業生)の選手が、プロ野 球ドラフト会議で指名を受けた。また、パイオニア吹奏楽団が東京 本年度は、開学40周年に向けて掲げた「短大中期計画」の3年 目に入る。さらなる飛躍の年として教職学一体で取り組んでいく。 この中期計画では「女性(あなた)が輝く未来を拓く」とのテーマ を掲げ、2年間の学びをとおして、一人ひとりが自分らしく輝く土台 をつくり、自身の未来を拓くことができる教育に取り組んできた。こ の2年間の成果をふまえ、いよいよ次の段階へと歩みを進める。 そして、さらに女性が輝く社会を拓く人材を輩出していきたい。 この2年間、「輝く女性育成」と「SDGs」の推進という二つの柱 を軸として取り組みを進めてきた。輝く女性育成推進では、「これか らの社会と女性の生き方や働き方」の企画セミナーの定着化をはじ め、「偉人に学ぶ女性の生き方」の勉強会を開催し、小冊子にまと めるなど充実をはかってきた。 SDGs推進では、各種のワークショップを中心に、身近なところか ら行動を起こし、地道に活動を進めてきた。特に「生理の貧困」に ついて、一昨年、初めて生理用品の無料ディスペンサー設置という 学生主体の挑戦の一歩に続き、昨年度は嬉しいことに東京都が実 施する「都民による事業提案制度(都民提案)」に挑戦。都民投票 で第2位に選定され、「働く女性のウェルネス向上事業」として予算 化され実現していることは素晴らしい成果といえる。 英語能力の向上を目指すE-Swans(英語特別プログラム)では 目標のTOEIC730を突破する学生も増加し、実績を残すことができ た。資格取得においてもビジネス特設クラスを中心に上級資格も数 多く取得し、検定協会よりビジネス文書検定で感謝状、個人で理事 鈴木 将史 1959年東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業、同大学 院博士課程単位取得満了退学。愛知教育大学数学教育講座 助手・助教授を歴任。2007年より創価大学教育学部児童教 育学科教授。国際協力機構(JICA)数学教育専門家としてカ ンボジアへ渡航多数。2022年4月、創価大学学長に就任。専 門:確率論、算数・数学教育、発展途上国の数学教育。 水元 昇 1956年熊本県生まれ。創価高校、創価大学の4期生。経済学部 を卒業後、創価大学大学院・博士後期課程を満期退学。経済学修 士。専門は経営学。短大開学より教鞭を執り、講師、准教授を経て 教授。入試部長、学生部長などを歴任し、現代ビジネス学科長、副 学長を経て、2019年より学長に就任。研究テーマは「人間主義と マネジメント」。業績として「多国籍企業と人間主義-社会貢献と 平和『」創価女子短期大学紀要(』中国語、英語で翻訳)など多数。 05 創価大学 学長 創価大学 学長ヴィジョン2023 創価女子短期大学 学長 創価女子短期大学 学長ヴィジョン2023

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