卒業生紹介

自分の選んだ道で、自分らしく輝く
 毛利 道子さん | 横浜市役所(国際局国際政策部国際連携課)勤務

1、大学時代の学び

6学部横断型の選抜プログラムであるGlobal Citizenship Program(GCP)の一期生として入学し、英語をはじめ、統計学やグループリサーチを行う授業を通して、英語力、数理能力、論理的思考能力などを磨きました。私は高校時代、アメリカの大学受験に失敗した経験から、特に英語の習得には必死に挑戦しました。また、個々の専門分野が異なるGCPの仲間たちとグループワークを行うなかで、物事を柔軟に、多角的に捉える姿勢も培わせていただきました。
法学部では、労働法の授業をきっかけに労働者の権利保障に関心を持ち始め、国家公務員専門職である労働基準監督官を志すようになりました。しかし、公共政策の勉強を始めてみると、公務員の仕事の幅の広さと、「現場」に最も近い基礎自治体で働く難しさとやりがいを学び、現在の仕事へと繋がっています。私は大学卒業後、2年間の浪人を経て就職しましたが、卒業後もサポートし続けてくださった先生方と、両親に、心から感謝しています。

2、現在の仕事

上海市 応勇市長(左)と横浜市 林文子市長(右)
(撮影:毛利)カメラマンも大切な業務です!
国際局国際政策部国際連携課という部署で、姉妹友好都市を中心とした海外との連携に関する仕事をしています。「横浜」というまちが持続的に成長していくために、国際交流を通して海外の活力を市内に取り込むとともに、横浜の強みを活かした国際貢献によって海外との友好関係を築いています。
本年6月には、友好都市提携45周年を迎える中国上海市の市長が20年ぶりに横浜を訪問され、この受け入れに関するすべての業務を任せていただきました。横浜市長との面会をはじめ、歓迎レセプション、友好交流協定書の調印式、市内視察の調整等を行い、協定書の内容決定あたっては、世界トップレベルの上海市の教育事情を踏まえて、教育分野での交流を盛り込むための調整に携わりました。
入庁後、初の配属先が国際局であり、新人の頃から市長の海外出張案件等を任せていただき、また、時には一人で海外出張に赴くなど、難しいですが、やりがいのある業務に従事しています。

3、法学部の学びと仕事の関係

公共政策ワークショップという、国や各都市が抱える政策課題について、各自治体の取り組みを参考に研究するグループプロジェクト型の授業を通して、チームワーク力をはじめ情報収集・分析力、問題解決力などが培われました。実際に社会が直面している問題を取り扱うなかで、正しい根拠に基づいた実現可能性の高い解決策の提示が求められ、現在の仕事に取り組む上でも必要とされる課題解決へのアプローチの姿勢を学びました。

毛利 道子 Michiko Mouri

  • 法学部法律学科 2014年卒業
    勤務先:横浜市役所(国際局国際政策部国際連携課)