日本初公開
アドルフ·ヒトラーによる書簡
この「ゲームリッヒへの書簡」は、アドルフ·ヒトラーが 1919年9月16日(当時:30歳)、徹底的な反ユダヤ主義の世界観を初めて明らかにした直筆サイン入りの書簡。
ヒトラーを政治の世界に導いたと言われるカール·マイヤーが、ドイツ軍の兵士アドルフ·ゲームリッヒから第一次世界大戦におけるドイツ国家の脅威とされた「ユダヤ人問題」に対する軍の見解を問う手紙を受け取り、部下で、ドイツ軍内部の共産党分子を調査する任務を与えていたヒトラーにその返事を書かせたものである。
すでに反ユダヤの見解を抱く人物として知られてはいたが、こうしてヒトラーは自身のアイデアを論文にする機会を得た。
その書簡には、身も凍るような一節がある。そこでヒトラーは、強力な政府はいわゆる「ユダヤの脅威」を彼らの権利を否定することで削減することができると述べ、「しかしながら、究極の目的は、徹底的に全てのユダヤ人を除去することである」と主張している。
真筆であることが確認されたこの書簡のオリジナルは、現在、サイモン·ウィーゼンタール·センターの「寛容の博物館」に展示されている。
提供:サイモン・ウィーゼンタール・センター