田中舞さん
・ 卒業年度・入学期:2008年度卒・23期
・ 所属学科:現代ビジネス学科
・ 勤務先等:上海日本人学校虹橋校
創価女子短期大学とわたし
創価女子短期大学、開学40周年、心よりお祝い申し上げます。
念願叶って入学した私は、「2年間で4年分を学びきる」との決意を胸に、様々なことに挑戦させていただき全力で歩んだ日々は今でも大切な宝物です。また、どこまでも温かく信じ抜いて下さった創立者ご夫妻をはじめ、教職員の皆様、共に励まし合い成長した同期や短大姉妹との出会いが私の最大の原点となっています。
私は短大卒業後、大手ゼネコン会社に就職したものの、創立者の「最後の事業は、教育」という言葉が忘れられず、働きながら創価大学通信教育学部に入学し、小学校第一種免許を取得しました。働きながらの通信教育は自分との闘いでしたが、何歳になっても勉学に励みたいという先輩方の向学心に触発され、また、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨し合えたことに感謝しています。
その後は地元の奈良県で教員を11年勤めました。当たり前ですが、マニュアルなんてない世界で、人によって反応はさまざまです。時には、一日にトラブルが重なり人生で一番涙を流した日もありました。でもそんなときに支えとなったのが、在学中に学んだ特別文化講座「永遠に学び勝ちゆく女性 キュリー夫人を語る」の中の、「悲哀に負けない強さ」です。「決して負けない」キュリー夫人の一生を貫いた一念に創立者も、「この一点を定めた人生は強い」と仰せです。「絶対大丈夫」と奮起し、信じ抜くことの大切さを改めて学びました。
現在は、奈良県に籍を置き長期研修という形で、文部科学省派遣として上海日本人学校虹橋校で小学校教諭として勤務しています。異国の地での生活や働くことは容易なことではなく、環境に慣れない子どもや保護者の方も少なくありません。そこで短大時代、寮生活で副寮長としての経験がいかされ、どこまでも寄り添い信頼関係を気づき、コミュニケーションをとるということを意識して行っています。また、中国にルーツを持つ子どもたち、日本にルーツを持つ子どもたち、それぞれのアイデンティティが混ざり合う環境は、日本国内では得難い教育現場です。その中で子どもたちが「どっちか」ではなく、「両方」を大切にできるように導くことに、とてもやりがいを感じています。日中友好のかけ橋の一端を担っていることに感謝の思いでいっぱいです。創立者が言われている「子供に信頼される教師、教職員に信頼される教師、保護者に信頼される教師」を胸に刻み、日々奮闘中です。
短大の2年間は、本当にかけがえのない原点となります。「青春の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないこと」という言葉がありますがまさにその通りで、失敗を失敗で終わらせなければ未来は自分次第で切り開けます。今という時間を存分に楽しんで、共に誉れの青春を歩んでいきましょう。
創価女子短期大学とわたし
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