中村由香さん

・ 卒業年度・入学期:2016年度卒・31期
・ 所属学科:現代ビジネス学科
・ 勤務先等:JICA海外協力隊
(派遣国:ウガンダ / 職種:料理 / 活動先:St.Simon Peter’s Vocational Training Center)
創価女子短期大学とわたし
創価女子短期大学開学40周年、誠におめでとうございます。
「食を通じて多くの人々に幸せと笑顔を届けることのできる料理人になりたい」— これが私の短大卒業時に文集で誓った夢であり、私の原点です。
私は短大2年間で、自分の弱さと向き合い、強い自分になるのは自分次第であることを学びました。短大卒業後、調理師専門学校に進学し調理師免許を取得し、その後札幌の日本料理店で5年間、インターナショナル料理のレストランで1年間の修行をしました。多忙な日々の中で何をやってもうまくいかない不安な日々が続くこともありましたが、それらの困難を乗り越えることができたのは、短大で鍛え上げた日々と原点があったからです。
また、私は短大時代に、平和学者エリース・ボールディング氏と創立者との対談を学び、その中で創立者がおっしゃられていた「21世紀はアフリカの世紀」との言葉に大きな感銘を受けました。当時は漠然といつかアフリカで活動したいと思うだけでした。そして、社会人になり料理人とアフリカでの活動がどのように結びつけられるのか自身もわからない中で見つけたのが、JICA海外協力隊の活動で募集していたウガンダのセント・サイモン・ピーターズ職業訓練校です。2025年1月から夢だったアフリカでの活動がはじまり、今は料理の基礎とレストランサービスの基本や知識を学ぶケータリング&ホスピタリティーコースで、現地のインストラクター3人と共に日々奮闘しています。これからは、いつの日かウガンダのレストランやホテルで活躍する生徒のために、目の前の多くの課題と真摯に謙虚に向き合い続けていきます。
JICA海外協力隊での活動は短大と同じ2年間です。2年間でできること、また一人でできることは限られています。だからこそ現地の方々とウガンダ各地で活動する同期の仲間と共に、互いが自分らしく輝き、私は自分にできることをやりきったといえるような2年間にしていく決意です。短大生の皆さん、これからも短大三指針を胸に自分にしか果たすことのできない使命の道を短大姉妹で一緒に切り開いていきましょう。