松田法子さん(旧姓:荒井)

・ 卒業年度・入学期:1992年卒・6期
・ 所属学科:経営科
・ 勤務先等:
株式会社エフエムスタッフ 代表取締役
創価女子短期大学とわたし
1992年に卒業し、株式会社イトーキへ入社いたしました。当初は営業アシスタント業務に従事し、優秀アシスタント賞や、お客様の社内報へ掲載していただくなど、サポート業務で評価していただきました。これは、在学時に秘書実務で教えていただいたことを、そのまま職場で実行しただけで(当時は教授が優しく厳しい方だったので、必死に授業をうけました)、社会で即通用する力を短大で身につけられていたことに、今でも感謝しています。
そこから人事制度の変更に伴い、総合職へ転換しました。総合職の転換と共に、全国の販売代理店を統括する部署へ異動。異動後に管理職へ昇格し、ここで中小企業の事業継承の難しさや、与信管理、教育研修やキャンペーンの企画など、社内にいながら他社の経営に関わる仕事に携わりました。ここでは、会計学とゼミで教わっていた企業の財務諸表から、企業経営状況を視るという学びが、活かされたと感じます。その後、結婚、出産を経て、より企業経営に関わっていきたいという気持ちも芽生えながら、部長職へ昇格の機会をいただき、経営企画部の傘下でグループ会社を統括する部門責任者となりました。
子育てとの両立の中、常に心に残っていたのは、創立者との記念撮影の時にお声がけいただいた「お父さんに心配かけないようにね」との言葉です。短大卒業直後に、両親は離婚し、父親とは別に暮らしていましたが、さまざまな選択をする時も、父が喜ぶ選択は何か?を考えて決めてきました。それは同時に、私にとって創立者に喜んでもらえる選択でもありました。
現在は、経営経験をしたいとの希望が実り、連結グループ子会社の初の女性社長として、代表取締役の役割を果たしている最中です。特に、専門分野に長けているとか、突出した才能に恵まれている私ではないです。ただ、毎日、創立者の娘として、社会で、職場で、家庭で、短大生らしく1日を生き切っていきます!と朝誓って、1日を過ごしている積み重ねで現在に至っております。
本企画のお話をいただいた時に、社会で活躍できているのだろうか?と自問自答してしまいましたが、この文章を読んでくださった、どなたかのお役に立てていればと思い、執筆しました。そして、今現在も、自分と並走してくださっていると心から思える、創立者、柏原理事(当時)、佃学生部長(当時)との出会いが自分の人生の宝であり、土台であると確信しています。
学生の皆さん、1人ひとりにある自己の使命に誇りをもって、自分自身に生ききってください。短大は、そのための人間力を培える最高の学び舎です!いつかお仕事でご一緒できることを楽しみにしています。