Vol.3

井上光子さん

・ 卒業年度・入学期:1996年度卒・11期
・ 所属学科:英語科
・ 勤務先等:世田谷区立 駒繋小学校

創価女子短期大学とわたし

創価女子短期大学40周年、誠におめでとうございます。

昨年5月の学生募集停止の知らせは残念でしたが、このことをきっかけに、英語科Dグループ(在京メンバー)の同期会を開き、短大時代に戻ったような温かな時間を過ごしました。改めて、短大時代が自分の人生の原点であったと実感しています。

現在、私は世田谷区立駒繋(こまつなぎ)小学校で教員をしています。短大在学中、建設中だったアメリカ創価大学を訪れたこと、創立者の「最大の事業は教育」という言葉に触れたことを契機に、小学校教員を志しました。通信教育部に進み教員免許を取得することを柏原理事(当時)にご報告した際には、その場でプリンセスホールでのアルバイトを紹介していただき、卒業後も学び続ける環境に恵まれました。

その後、教員採用試験に合格できず一度は会社員になりましたが、ご縁があり試験を受け直し、36歳で教員生活をスタート。コロナ禍では、子どもたちとのつながりを模索し、YouTubeでの動画配信やICT活用に力を注ぎました。タブレットを「学びの相棒」として授業に活用する面白さに目覚め、時代の変化に伴い授業も変化するべきとの信念のもと、研究主任として学校全体の「授業改善」に取り組んでいます。実践を外部で発表したり、研修講師として登壇したり、日本全国から視察に来ていただいたりと様々な機会にも恵まれました。

こうした取り組みが評価され、2023年にはApple Distinguished Schoolに認定、2025年には文部科学大臣優秀教職員表彰を受けました。ICT活用の取り組みはテレビでも複数回取り上げられ、広く発信される機会となりました。これらはすべて、良き仲間や子どもたちとの出会いに支えられてのことです。

創立者や恩師、友との出会い、そしてこの学び舎に送り出してくれた家族に、心から感謝しています。創立者の「教育は最大の事業」「教師は最大の教育環境」という言葉、そして柏原理事に教えていただいた「足下を掘れ!そこに泉あり!」を胸に、これからも子どもたちの未来のために力を尽くします。

文部科学大臣優秀教職員表彰の様子
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