ロシュロー・ド・ラ・サブリエール(村上)朋子さん
・ 卒業年度・入学期:1994年度卒・9期
・ 所属学科:英語科
・ 勤務先等:ヴィクトル・ユゴー文学記念館
創価女子短期大学とわたし
開学40周年、誠におめでとうございます!
入学した当初、クラスメイトたちの英語のレベルが高く輝いていることに圧倒され、自分の道をより深く模索し得意分野を持ちたいと思考しました。小さい時からフランス革命とファッションに興味があり、第二外国語のフランス語を活かしたいと先輩や先生に話を聞き、1年次の春休みに創価大学パリ分校(当時)の短期留学に参加しました。その時経験した景色が忘れられず、2年生でさらにフランス語の勉強を強化しました。創立者と記念撮影をしていただいた折におっしゃっていただいた「これからは英語だけじゃなく、2カ国語、3カ国語も話せることが大事になる」との言葉に背中を押され、卒業後はすぐに渡仏。ソルボンヌ大学でフランス語を学び、その後ファッションの専門学校にも通い、「知性と福徳ゆたかな女性」「社会性と国際性に富む女性」を目指し、無我夢中で勉強しました。
専門学校卒業後は、滞在許可証の問題等で挫折を味わいながらもファッション業界の中でさまざまな仕事に携わりました。フランス社会の中で「自己の信条をもち人間共和を目指す女性」として鍛えられ、ジュエリーデザイナーとして働いて15年ほど経った頃、コロナ禍でリストラに遭いました。
その後、生計を立てるためにお弁当屋さんで働き、仕事も環境も大変楽しかったのですが、ふとファッションの仕事に戻らねばと葛藤することもありました。しかし、必ず何か意味があると信じ、全力で仕事をしていました。
その折、ヴィクトル・ユゴー文学記念館の管理者が定年退職されるので、後任にと主人と共にご提案をいただきました。その大役に仕事が担えるか不安で迷いましたが、これは短大生としての使命だと決意し、2024年1月2日より管理者として就職しました。創立者がご存命の時に、短大卒業生としてヴィクトル・ユゴー文学記念館の管理者になったことをご報告できたのが、何よりも嬉しく、感謝の思いでいっぱいです。管理者としての役目は主に清掃、日本語ガイドとティールームの運営ですが、お弁当屋さんで働いたことがあらゆる場面で役に立ち、また創立者がなぜフランス革命やユゴーのことを多く語られたのか深く学び直し、人生には無駄がないことを実感しております。
最後に、短大生の皆様にユゴーの言葉を送ります。
“Aimer c’est agir - 愛するとは行動すること” 。今楽しむことも悩むことも全て未来の宝となると、どうか自分自身を信じて輝き全力で行動していって下さい。
創価女子短期大学とわたし
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