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2019/08/14

世界を変えるための17の目標(SDGs)と私~国連フォーラムに参加して感じたこと~

遠藤舞依さん 国際ビジネス学科2年

国際ビジネス学科2年の遠藤舞依さんが7月9日から18日まで、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれた「ハイレベル政治フォーラム」に参加しました。同フォーラムは国連が2030年までの国際指標として定めたSDGs(持続可能な開発目標)の進捗状況を確認するものです。政府、企業、市民社会の代表などが集まりました。
遠藤さんは「持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)」の派遣団の一員として参加。JYPSは若者の声を政府や国際的な枠組みに反映することを目指す団体です。期間中、政策提言などを行い、フォーラムに参加したほか、各国の青年らとも交流しました。派遣団のメンバーの中で、唯一大学生・短大生として参加した遠藤さんに話を聞いてみました。

ハイレベル政治フォーラムに参加しようと思ったのはなぜですか。

JYPSに所属し、短大の卒業生で昨年のフォーラムに参加された先輩からの紹介で参加しようと思いました。高校時代に模擬国連部に入っていましたし、SDGsにも興味があったので、お話をいただいたときに「ぜひ参加したい!」と思いました。旅費などはすべて自費でしたので、両親には感謝しかありません!一緒に参加した派遣団の中には社会人の方もいて、「ただ単に参加するだけじゃ行く意味がないから」と言われていたので、事前に今回のフォーラムでのレビュー対象であったSDGsのゴール(4:質の高い教育をみんなに、8:働きがいも経済成長も、10:人や国の不平等をなくそう、13:気候変動に具体的な対策を、16:平和と公正をすべての人に、17:パートナーシップで目標を達成しよう)やそのターゲットを勉強しました。

ニューヨークに着いた時の印象はどうでしたか。

とにかくニューヨークは暑くて臭かったです(笑)。華やかな高層ビルが立ち並ぶ一方で、地面付近ではどぶ臭いにおいが漂っている、そのような世界でした。路上にはたくさんのホームレスがいる一方で、どんどん開発が進むニューヨークって「何なんだ?」と思いました。あと、ニューヨークの地下鉄が日本にいるときから不安だったんですけど、特に問題はありませんでした(笑)。国連本部に着いた時は「憧れの場所に着いた~♪」って思いがしました。

フォーラムではどのようなことをされたのですか。

私はとにかく多くの方と会って、名刺をもらうようにしていました。英語には多少自信があったのですが、とにかくしゃべれない、聞き取れないって感じで。英語も使いこなせない社会経験ゼロの学生が、海外の有識者から名刺(ビジネスカード)をいただくことって簡単ではありませんでした。けれど、自分の名刺に「創価女子短期大学」って勝手に(笑)書いて、多くの方と交流を持ちました。フォーラム自体はとてもハイレベルな会議で、同世代のアメリカ人の子とも交流しましたが、意識が高かったです。
 

フォーラムに参加して、学んだことは何ですか。

短大には、創立者からいただいた建学の指針があります。まさにその建学の指針を体現した女性こそ、現代の世の中で求められる女性像なんだと痛感しました。特に自己の信条について語れないと、その人がどんなに素晴らしくても認めてもらえないと感じました。また学んだ点としては「無知の知」です。同じ派遣団のメンバーの皆さんを見て、皆さんとても好奇心が旺盛で、常に学び続ける姿に感銘を受けました。さらに世界の一流の方々は当たり前ですが、専門知識と実績や経験、コネクションを持っているなと感じました。一貫した自分の考えを持ち、それをわかりやすく周囲に伝え説得するスキルがありました。どうすればそのような裏打ちされた言葉が出てくるのか、非常に興味深かったです。
 

遠藤さんにとって、SDGsの未来は明るいですか。

私がSDGsに興味を持ったのは「誰も置き去りにしない」壮大な世界共通のテーマを掲げていることを知ったからです。以前のミレニアム開発目標(MDGs)とは違って、「この地球上に生きている人間である限り、この共通目標のためにがんばろうやないか!」とされたことが画期的なんです!先進国のお金持ちであれ、途上国の子供であれ、東京のいち短大生であれ、みな巻き込まれるべきなのです。達成までのタイムリミットは2030年。「進捗スピードが遅すぎる!」とか、今回のフォーラムでもさんざん議論されましたが、最近は企業や大学等でSDGsの推進を謳うこともことが多くなっているので、この流れが広く普及されることを願います。一番悲しいのは私の家族が全くSDGsのことを知らなかったことです(涙)。
遠藤 舞依 Endo Mai
将来の夢:海外の大学で学ぶことです!
短大生にひとこと:SDGsを知らない短大生がいること自体が、私にとって「置き去りにしているのでは」と思うので、この機会に短大生を巻き込みたいです!!
ページ公開日:2019/08/14