• SwanDays!
  • 世界中から参加してもらえる!―困難を乗り越え、新たな価値を創造する白鳥祭・創大祭の挑戦

2020/10/05

世界中から参加してもらえる!―困難を乗り越え、新たな価値を創造する白鳥祭・創大祭の挑戦

    川上 千春(かわかみ ちはる)  創価女子短期大学国際ビジネス学科2年

    千葉 正男(ちば まさお)    創価大学経済学部経済学科3年

    田川 さくら(たがわ さくら)  創価大学国際教養学部国際教養学科3年

    「今回はオンラインで実施します。今まで参加したくても、参加できなかった方へ、学生の熱いエネルギーを伝えることができます」
     
    ―開催形態が決まった8月、短大・創大の大学祭実行委員会が動き出し、新しい挑戦が始まりました。
    今回は、10月10・11日に一般公開される第36回白鳥祭実行委員長の川上千春さん、そして、第50回創大祭の男子実行委員長の千葉正男さん、女子実行委員長の田川さくらさんに、それぞれの大学祭の内容や見どころ、準備にあたって工夫してきたことなどをオンラインで伺いました。「今回はオンラインで実施します。今まで参加したくても、参加できなかった方へ、学生の熱いエネルギーを伝えることができます」  
    ―開催形態が決まった8月、短大・創大の大学祭実行委員会が動き出し、新しい挑戦が始まりました。
    今回は、10月10・11日に一般公開される第36回白鳥祭実行委員長の川上千春さん、そして、第50回創大祭の男子実行委員長の千葉正男さん、女子実行委員長の田川さくらさんに、それぞれの大学祭の内容や見どころ、準備にあたって工夫してきたことなどをオンラインで伺いました。

    ★創大祭・白鳥祭に向けてどのように準備を進めてこられましたでしょうか?

    千葉正男さん
    千葉さん:創大祭実行委員会の活動はオンラインをメインに行っています。大学の活動制限方針を元に、Zoomを使ってミーティングや作業を実施しています。例年とは違うオンライン開催となり、この状況を活かし、これまで創大祭に来たくても来られない方や、海外の方にも参加してもらい、明日からまた頑張ろうと思ってもらえるように、勇気や希望を届けたいと思います。また、第50回という節目であるからこそ、新たな歴史を築きゆく開拓者との思いで、実行委員会、また、創大生一丸となって準備にあたっております。
    川上さん:白鳥祭実行委員会も同じく、オンラインで活動しています。実行委員会の皆は常に短大生に楽しんでもらいたいという熱い決意に満ちていて、オンラインでも、これまでの対面で開催していた以上の感動を届けられるようにと準備にあたっています。これまでとは状況が違いますので、一から作り上げています。短大を目指してくれる未来の短大生たちにも、短大生のやりきる姿を、今回の白鳥祭で見せられたらと思っています。
    千葉さん:今回、創大祭のテーマを「我らの負けじ魂で 勝利の大道(みち)を!」と掲げました。このテーマには、一生涯をかけていかなる困難があろうとも、奮起して立ち上がる誓いを込めました。この春、創立者がオンライン授業開始にあたって、大学に来ることができない創大生・短大生に送ってくださったメッセージの中で、「どうか、私が信頼する教員の先生方と共々に真摯に学問を究め、教養を深めて、世界の民衆に勇気と希望を送りゆく青春を勝ち開いてください」と呼びかけてくださいました。今、私たちがこのような状況から新たな価値を創造しながら、地域や社会に元気を、勇気を、希望を送る大学祭にしたいと決意しています。創大祭は、実行委員会やクラブ活動の他、勉学に挑戦して迎える学生や海外で迎える学生もいます。
    田川さん:現在、入国規制等でキャンパスに戻ってこられない留学生もいて、それぞれの場所で創大生として日々挑戦を続けています。そうした留学生とも、第50回創大祭に向けて心を同じく進んでいきたいとの思いから、今年は日本語テーマに加え英語版テーマ「Never give up, Toward our victory!」も作成いたしました。また、今年はオンライン開催ということもあり、創大祭を日本だけでなく、世界に発信できることに大きなロマンを感じています。そうした意味からも、「誰も置き去りにしない」精神で、私たちのテーマをより多くの方に見てもらいたいとの思いで、英語版も作成しました。
    川上さん:白鳥祭のテーマは「新時代の大空へ共に舞いゆこう」と掲げました。短大は今年、創立35周年の意義深い年を迎えましたが、コロナ禍という、誰も経験したことがない未曾有の状況に直面しました。今回のテーマには、このような状況であろうと短大生一人ひとりが自身の使命を自覚して、新しい舞台でも、共に美しく輝きながら、大空へ羽ばたいていこうという意味を込めています。私たちは、女性の鋭い視点と美しい心で、時にはぶつかり合いながらも、互いの使命を模索していき、聡明な女性リーダーへ成長していく第一歩になる白鳥祭にしていけたらと考えています。

    ★大学祭の準備はいつ頃から始められたのでしょうか?

    田川さくらさん
    川上さん:私自身が白鳥祭の実行委員長として決意したときは、まだオンラインでの開催になることは決まっていませんでした。当然、例年と違う状況で白鳥祭を迎えることは覚悟していました。そのような中で、どのような形での開催になっても大好きな短大生と共に智慧を出し合い今年の白鳥祭を盛り上げ、その姿で世界に希望を送りあえる白鳥祭にしていきたいと決意しました。8月下旬に白鳥祭の実行委員会はスタートし、短大生の皆と切磋琢磨し、素敵な白鳥祭を創っています。
    千葉さん:実行委員会の発足は、8月上旬から開始となり、28日に出発式をオンラインで迎えました。私たちは、この出発式を迎えるまで、社会状況が読めなかったので、いくつもの開催パターンを考えながら、大学が示す新型コロナウイルス対応について確認しながら、準備にあたってきました。創大祭を成功させたいという思いは一人ひとりそれぞれの形があります。それを、大学として実施できる可能性をすり合わせしながら進めていく点では、話し合いも拮抗しました。また、オンラインの話し合いにもなれていない状況で、なかなか意見がまとまらないこともありましたが、最終的には皆で議論を重ね、一つひとつを納得いくように決めていきました。
    田川さん:先が見えにくい状況の中、柔軟性を兼ね備えながら、第50回創大祭を新たに作り上げていくことは非常に難しくもありました。例えば、部門の再編成や実行委員会活動内容の再考、イベント・企画の再構成等、全てを一から検討していくことは決して容易ではなく、たくさんの時間を要しました。しかしその中で、第1回創大祭から受け継がれてきた想いを何度も深め合うことができ、どんな状況であっても決して変わらず持ち続けなければならないと何度も確認し合うことができました。また、自分たちの使命は何かを考え、建学の精神に立ち返った時、今私たちが果たすべき使命は、「負けじ魂を燃やし、価値創造で挑戦の歩みをやめないこと」だと強く確信できました。

    ★これまでの準備で、大変だったことは何でしょうか?

    川上さん:例年よりも活動期間が短く、準備にかける時間が圧倒的に少ない中、前例のないオンラインでの開催にはたくさんの困難がありました。みんなと集まって活動ができない中で、一から新しいものを考えることはとても大変でした。しかし、その中でなくしてはいけない伝統をどう残すか、語り合い知恵を出し合う中で、まさに今、価値創造をしているとの実感もありました。また、オンラインでの活動は、なかなか気持ちを共有しづらいことから、気持ちのズレも起こると感じ、実行委員会で始めたのは「ありがとうタイム」という時間です。この時間では、活動を通してありがとうを伝えたい人に伝えたい内容とありがとうを伝えます。シンプルな時間ですが、この時間を通し、今回のテーマである「共に舞いゆこう」という観点から、短大生が一つになれるように考えています。
    千葉さん:準備について大変だったことは、すごい短期決戦だということです。例年であれば、8月初旬から出発して、2カ月間で準備をするのですが、今年は1カ月弱で準備にあたります。また、オンラインの公開になるので、締め切りもシビアで、参加団体の皆さんには、大変な思いをさせてしまったと思います。皆、時間との闘いとなりました。

    ★それぞれの大学祭の見どころについて教えてください!

    川上千春さん
    川上さん:今回の白鳥祭は、オンラインでの開催と言うことで例年とは大きく異なります。しかし、卒業生から受け継いだ伝統を守り、短大生一人ひとりが輝ける白鳥祭を根本として、試行錯誤しながら作り上げています。
    一番の見どころは、レインボー階段の装飾に代わるモザイクアートです。例年は、短大のレインボー階段全面を使った装飾で白鳥祭への来場者をお迎えしていましたが、今回は、短大生から「短大LIFE」とのテーマで写真を集めて作ったモザイクアートで、短大白鳥祭のホームページの訪問者をお迎えします。
    また、ゼミ・部活展示では、前期は全てオンライン授業の中にあっても勉学に励んできた成果を発表したいと思います。白鳥祭を盛り上げているクラブの発表会(SWANS LIVE)は、一般の方にも公開させていただく予定です。また、短大生に限定したイベントになりますが、全短大生から募集した“チャレンジ動画”を共有したり、短大姉妹の絆を深める「交流会」を開催します。デジタルポスターの作成や、Zoom、YouTubeなどを活用し、例年よりもパワーアップした白鳥祭になっていますので、楽しみにしていてください。

    また、注目していただきたいのが、白鳥祭の記念品になります。短大生がつくる記念品は、毎年好評で、早々に完売するほど人気です。オンラインの状況でも全国にいる短大生に何か残るものを届けたいとの一心で、様々検討した結果、想像以上の記念品を作ることができ、販売できるまでに至りました。記念品のデザインにはSwansの「S」を白鳥に彩り、ミラー、ノート、ポーチと展開しています。オンライン販売も行いますので、皆さんにもお買い求めいただけます。
    ③川上千春さん
    最後に、オープニングイベントとして、短大校舎から映像を配信する予定になっています。白鳥祭の見どころをまとめて紹介するので、是非、ご覧いただきたいと思います。
    千葉さん:創大祭の内容としては、一般公開されるものと創大生限定で配信するものがあります。各団体が研究したことをワークショップや研究発表を一般公開としてはPDF化した冊子を創大祭のホームページへ掲載します。また、創大生限定ですが、Zoomを利用して、これまでの研究の成果をオンラインで発表してもらいます。また、クラブ・サークルなどの演技やパフォーマンスを事前に収録してもらい、こちらもホームページで一般公開します。その他、各所で奮闘している創大生を紹介したりもします。創大祭のインスタグラムも開設していますので、そちらも注目していただけたらなと思っております。
    田川さん:例年とは異なる形態の中、現時点で200を超える団体の皆さんが第50回創大祭に携わってくださっています。春学期はキャンパスに集い合えず、未だ活動規制がある中で、日々、試行錯誤して感動的な演目・作品を準備してくださっています。是非、ご注目ください。また、世界が困難に直面する今、第50回創大祭を通して、全世界に希望の光を灯していきたいとの思いから、実行委員会主催のオープニングセレモニーや後夜祭等の行事は、例年とは異なり英語対応で配信していく予定です。

    ★創大祭・白鳥祭を楽しみに待ってくださる皆さんへのメッセージをお願いします!

    川上さん:今回のオンライン白鳥祭は、短大生が1期生と同じ新たな伝統を、との思いで作り上げてきました。短大生の持つ力の可能性、聡明さや美しい心が、展示物や記念品などの作品に出てくるのか、楽しみにしていただきたいです。今回の白鳥祭を通して未来に続く後輩たちに、励ましを送りたいと思っています。今、この時に集いあった短大生一人ひとりが優美に舞う白鳥のように使命を語り合い、作り上げていきます。短大生の素晴らしさが存分に詰まった白鳥祭であります。是非、老若男女問わず楽しみ見ていただきたいと思います。
    田川さん:開学50周年を明年に控える今、「世界の平和を創造する、人間主義のリーダーたれ!」との創立者の思いを受け継ぎ、体現していく場が、この第50回創大祭であると思っています。直面する困難に屈することなく、挑戦する私たち創大生の姿こそが、周囲に勇気と希望を与え、平和への第一歩になると確信しています。「我らの負けじ魂で 勝利の大道(みち)を!」とのテーマのもと、二日間にわたる第50回創大祭を通して、見てくださる全ての方に勇気と希望をお届けできるよう、全創大生の価値創造を結集し当日を迎えていきます。各団体の演目・作品をお楽しみに!
    千葉さん:コロナという時代の転換点に、挑戦に対して応戦していく姿を表現できるのが、この創大祭だと確信しています。私たち創大生が負けじ魂を発揮して、新たな時代を切り開く出発点になると思います。様々な場所で挑戦している創大生の勇姿を見ていただいて、勇気、希望を感じ取ってもらい、新しい一歩を踏み出せる祭典にしていきたいと思います。
    千葉 正男 ちば まさお
    好きな言葉:「臨終只今」「じっとこらえて今に見よ」
    性格:負けず嫌い、真面目
    趣味:サッカー
    最近読んだ本:「『学力』の経済学」 中室牧子著
    田川 さくら たがわ さくら
    好きな言葉:苦悩を突き抜けて歓喜にいたれ
    性格:責任感が強い
    趣味:洋画鑑賞
    最近読んだ本:「新・人間革命30巻下」 池田大作著
    川上 千春 かわかみ ちはる
    好きな言葉:冬は必ず春となる
    性格:明るい、よく笑う
    趣味:映画鑑賞、ドラマ鑑賞、星を見る、相撲を見る、家庭菜園など多趣味です。
    最近読んだ本:「中国に広がる『池田大作思想』」 高橋強著
    関連リンク
    ページ公開日:2020/10/05