短大教育総仕上げの一年に 学長 水元昇

短大教育総仕上げとなる2026年度の開幕にあたり、学長としての所感と決意を述べさせていただきます。

1985年に開学した本学もいよいよ最終学年を飾る一年となりました。
昨年度は学生募集停止の発表にも関わらず、志高く短大に集った41期生が40期生の姉たちとともに励まし合いながら学びを深め、麗しい姉妹の絆をしっかりと結び合い、「女性が輝く時代へ」と挑戦を重ねてきました。第41回白鳥祭をはじめとして、草創からの伝統のバトンはしっかりと受け継がれ、輝きを増し、開学40周年の佳節を見事に飾ることができました。
本年度は41期生だけの一年間となります。これまで経験したことがない、1学年だけの総仕上げへの挑戦です。
すでに学生会やクラブ等の新体制も出来上がり自覚に燃えて41期生が立ち上がっています。意気軒昂に立ち上がった41期生とともに短大教育の総仕上げを目指し、これまで5年間のテーマとして掲げてきた「女性(あなた)が輝く未来を拓く」との教育に教職で力を合わせて取り組んでまいりたいと決意しています。
教育面でも、"輝く女性育成"と"SDGsの推進"というこれまでの二つの柱を軸として取組を行ってまいります。また、一昨年から取り入れた「Next 創短! 2024」の取り組みもいよいよ最終年度を迎えます。①“ホテル・航空業界への特設クラス”では、ホテル椿山荘東京でのインターンシップや現役CAの卒業生が担当する授業など充実しています。②“資格deキャリア”では、色彩検定、医療事務など新規の資格も含めて楽しく学び成果をだしてきました。③“AIで授業をパワーアップ”では、AI活用は当たり前、新たな価値創造への挑戦を教員自らが学び合いながら授業での実践を図っています。それぞれ充実した取り組みが行われてきました。
さらに、国際ビジネス学科としての教育成果もE-Swans(英語特別プログラム)でもTOEICの目標を超える受講生が相次ぎ、すでに850点に迫るメンバーなど一定の成果を収めています。資格取得においても秘書や情報、簿記などビジネス特設クラスを中心に上級資格も数多く取得するなど、確実な結果を残すことができています。特に、昨年度はビジネス文書検定1級で文部科学大臣賞と優秀賞を個人で受賞するメンバーも出ました。文部科学大臣賞は、全国の1 級合格者の中でも特に成績が優秀だった受験者に授与される、最上位の表彰です。1級に合格しただけでなく、全国の合格者の中から、上位2 名のみが選ばれ、そのうち 1 名が短大生の受賞となりました。
このように本年の総仕上げの土台はできたと確信します。
また、短大校舎は外壁をきれいに塗りなおし、白亜の学舎が新たに生まれ変わりました。屋上には太陽光発電の最新設備が設置され、校舎の電気はすべて賄え、SDGsの観点でも先進的なものとなりました。きれいになった短大校舎で41期生とともに総仕上げに取り組み、そして卒業生にはいつでも気持ちよく母校に戻ってくることができるようになりました。

そして本学の教育は、2026年度より開設される創価大学の経済経営学部ビジネス学科を中心として、創価大学に継承されていくことになります。
特に、創立者の"女性が輝く時代を創る"という理念を学ぶ機会については、創価大学の共通科目の中に「創価女性教育の理念と実践」「グローバル社会と女性のエンパワーメント」との新たな科目が開設されます。 

創立者は、「永遠に学び勝ちゆく女性—マリー・キュリーを語る」の中で、次のように述べられています。
彼女の傑出した人格の特質。それは、第一に「負けない勇気」であったといってよいでしょう。「勇気」がなければ、どんなに人柄がよくても、人々を守ることはできない。偉大な使命を果たすことはできません。
戦う勇気!  恐れない勇気!  そして耐え抜く勇気!
この勇気を、マリー・キュリーは、いかに鍛え、いかに奮い起こしていったのか。
私と妻にとって、最愛の娘の存在である創価女子短大生、また創価大学、 アメリカ創価大学の女子学生、さらに、創価学園の女子生徒の皆さん、そして、すべての創価の女性に、万感の期待を込めて、お話ししていきたいと思います。

と語ってくださっています。
このように、創立者の女性教育への理想は短大に止まらず、創価の女性全体に、そして社会へ世界へと向かっています。「マリー・キュリーを語る」もこれらの科目の中で学んでいきます。女子だけでなく男子学生も履修することができます

さらに、創価大学と共催で「女性が輝く時代へ『創価の女性教育』展」(仮称)を開催するための実行委員会が作られ、マリー・キュリーやナイチンゲールなど創立者が取り上げてくださった世界の女性リーダーや偉人にまつわる創価大学所蔵の貴重資料(直筆書簡や初版本など)を紹介する展示を開催する予定になっています。

本年度はこれまでの総仕上げとして、創立者池田大作先生への最大の感謝を持って、教職で力を合わせ、建学の指針に適う「創価の女性教育の城」の完成を目指してまいります。大成長の学生たちとともにどこまでも学生第一で、「短大に来て本当に良かった」といえる一年を、晴れやかな「短大教育の総仕上げ」に取組んでまいります。何卒、よろしくお願い申し上げます。

2026年 4月 1日
学 長 水元 昇

短大校舎と桜(学長撮影)
文学の庭とマリー・キュリー像(学長撮影)
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