8月6日(木)・7日(金)に大阪で開催された「日本労働科学学会第7回年次大会」において、本学の国分さやか講師が研究発表を行い、「優秀発表賞」を受賞しました。
日本労働科学学会は、働く人々を取り巻くさまざまな課題について、労働科学の観点から研究と実践を推進する学術団体です。第7回目となる今回の大会は、「サステナブルな経営と労働科学―百余年前の『労働理想主義』から『人的資本経営』へ―」をテーマに開催されました。
本大会で国分講師は、「組織参入初期段階におけるリーダーシップ行動の認識構造」をテーマに研究発表を行いました。
研究では、新たな組織に参入して1年目の従業員に着目しました。この時期は、組織で求められる役割や評価基準などが十分に確立しておらず、発言や挑戦に伴う不安を感じやすいことから、心理的安全性を支える上司の行動が重要になります。研究の結果、組織参入初期の従業員は、心理的安全性を支える上司の行動を、発言や挑戦を促す「包摂的支援」と、役割や評価基準を明確にする「評価不安緩和」という2つの側面から認識していることが示されました。 これは、新しい組織に加わった従業員を支援するためには、「話しやすい」「挑戦しやすい」職場づくりだけでなく、自分に何が求められ、どのように評価されるのかを明確にし、「評価への安心感」を与えるマネジメントも重要であることを示唆するものです。
上司がどのような行動を取るかだけではなく、上司の行動を従業員が「どのように認識しているか」という視点から心理的安全性を捉えた点にも特徴があり、組織参入初期の人材育成やマネジメントのあり方に新たな示唆を与える研究として評価されました。
今回の受賞に際し、国分講師は「創価女子短期大学の総仕上げの年にこのような賞をいただくことができ、とても嬉しく思います。今回の受賞を励みに、企業にとっても働く個人にとってもお役に立てる研究をさらに深めながら、創立者にお応えできる人材に成長できるよう努力を重ねてまいります」と述べました。