“人のぬくもり”を届けるホテルスタッフに! ~ホテル特設クラスでの経験を活かして~

神戸 紗月 (かんべ さつき)
国際ビジネス学科 2年 兵庫県出身
Next!創短2024の取り組みの1つとして開設された、「ホテル・航空業界」特設クラス。
初年度となる2024年度は、ホテルクラス6名・航空クラス4名の合計10名が受講しました。
今回のSwan Days!では、ホテルクラスを受講する内の一人・神戸紗月さんにインタビュー!
見事、老舗旅館への内定を勝ち取られた神戸さんに、特設クラスでの学びや経験、そして、短大での成長を伺いました。

創価女子短大に入学しようと思った理由を教えてください!
短大への進学を決めたのは、オープンキャンパスで出会った短大生の姿でした。
もともと漠然と創価大学の受験を考えていて、参加したオープンキャンパスで短大にも立ち寄りました。すると、現役短大生の先輩たちが温かく出迎えてくれ、生き生きと短大の魅力を語ってくれたんです。教員の先生たちが親身になって関わってくれることや、短大生同士の関わり合いの中で深い友情が育めることを楽しそうに教えてくれる先輩の姿に、徐々に短大への興味がわいてきました。また、私自身、英語に苦手意識があったのですが、先輩自身が短大で英語のスコアが伸びた話を聞き、私もここで英語を頑張りたいと思いました。
さらに、入学するタイミングでホテル・航空業界の特設クラスが開設されることを知り、短大への進学を決めました。
もともとホテル・航空業界への就職を希望されていたんですか?
高校3年までは、はっきりとした将来の夢はなかったのですが、短大の特設クラスで業界に特化した専門的な学びが就職につながることに魅力を感じ、興味を持ち始めました。
最初は漠然としていたのですが、子どもの頃に私が迷子になった際、ホテルの人が声をかけ丁寧に対応してくれた振る舞いに、幼いながらすごく安心したことを思い出したんです。自分の進路を考えた時に、私もその人のようにホテルスタッフとしてお客様に尽くせたらいいなと思い、ホテル特設クラスの受講を決めました。
ホテル・航空特設クラスについて教えてください。
ホテル・航空特設クラスは、「ホテル業界」と「航空業界」のそれぞれの希望に分かれて、業界に特化した専門知識を少人数で学びます。私は「ホテル」の特設クラスに所属し、私を含め6名のクラスで週1~2回の授業を受講しています。
1年生の秋から始まった授業では、ホテルができた歴史や経緯から学びました。基礎知識を学んだ上で、業界に特化した言葉遣いや用語などの専門的なビジネスマナーを、座学と実習を交えて学修し、2年生になった今は、こうした専門的・実践的な学びに加え、ホテルで使う英語を学んでいます。専門的な単語や表現も多いため、即戦力になる力を身につけられていると感じています。
特設クラスの授業を担当してくださる講師は、実際にホテルでの実務を積まれた先生でもあり、ただビジネスマナーを学ぶだけでなく、お客様への向き合い方や心がけも知ることができています。難しい要求をするお客様にどう対応するべきかなど、実際に起こり得るケーススタディもあり、自分が目指すスタッフ像が鮮明になるとともに、プロフェッショナルとしての振る舞いを学べています。
さらに、ホテルへの就職という同じ志を持った仲間と、少人数で学べる環境も、互いに励まし触発し合えるため、“もっとがんばろう”と思える大きな魅力です。

ホテル椿山荘東京でのインターンシップも行われたんですよね。
春休みに1週間、特設クラスの代表3名でインターンシップに参加しました。有名な一流ホテルで実際に働いた経験は、大きな学びと自信につながったと感じています。
インターンシップでは、クロークでの接客を経験させてもらったのですが、ただお客様の荷物を預かるだけでなく、次に来るお客様をスムーズに対応できるように荷札を整理するなど、見えないところでの作業もたくさんあり、クロークという場所だけでも想像以上の大変さがありました。立ち仕事が続き、正直私はしんどさもあったのですが、実際に働かれているスタッフの方々は、どんなに忙しくても笑顔を絶やさず接客されていました。困っているお客様がいればすぐに駆け寄ってお声掛けしたり、少しでも時間が空いたらソファをきれいに整えたりと、 広い視野を持って取り組まれる姿に一流のホテルスタッフとしての振る舞いを感じ、とても感動しました。
そんなプロの方々と一緒に接客する中で、“お客様第一”をどう形にするかを間近で見て学べたことは、本当に貴重な経験になりました。そして、私もお客様に思いやりが伝わる接客がしたいという思いがより強くなりました。


卒業後は、老舗旅館に就職されると伺いました!
インターンが終わった3月頃から、本格的に就職活動を始めました。私はとても心配性なので、毎日のように“これでいいのかな”と不安を抱きながら、時には1日に2社の面談を受けるなど、何十社もの企業の選考を受けました。
私が就活で大切にしていた軸は、「従業員の自主性を大切にし、お客様に合わせた接客ができるホテル」への就職です。実際に働いている方の話を聞くことを心がけ、たくさん質問もした上で、入社後の自分の働く姿を想像しながら就職活動に取り組みました。そして、選考を受け進める中で自分の希望通りの企業に出会い、無事、地元・兵庫県にも近い第一志望の老舗旅館から内定をいただくことができました。
この旅館では、キーホルダーを作るのが好きな従業員がいたら、お客様にも手作りのキーホルダーをプレゼントするなど、従業員の得意なことを活かしてお客様に喜んでもらえるようなおもてなしを実施していました。
私の目標は、お客様に“またこの旅館に来たい”、“神戸さんにまた会いたい”と思ってもらえるホテルスタッフになることです。従業員の自主性と人柄を大切にしてくれる職場で、自分らしく“笑顔”あふれる接客ができるように頑張ります!
最後に、短大生活を振り返りながら、今後の決意をお聞かせください!
私は短大で、自分がしんどい時には必ず寄り添ってくれる友人や短大姉妹、先生方と出会いました。一緒に悩み、一緒に前に進んでくれる仲間の存在のおかげで、安心して自分のありのままの姿を見せられるようになり、考え方も前向きになりました。両親にも、短大に入って表情が明るくなったねと言われます。
そんな温かい居場所がたくさんある短大に来て成長できたからこそ、次は私が、これから出会う方々に短大で学んだ“人のぬくもり”を伝えていきたいです!
そのためにも、残りの短大生活も最高の短大姉妹と切磋琢磨しあいながら、寮でも、受験部としての活動も、白鳥祭も、何事にも自分らしく積極的に挑戦し抜き、可能性を切り開く女性へと成長していきます。

神戸 紗月
[好きな言葉] 桜梅桃李
[性 格] 責任感が強い、初対面でもすぐに打ち解けられる
[趣 味] 散歩・野球観戦
[最近読んだ本] 君たちはどう生きるか(吉野源三郎)
