Vol.27

田中舞さん

・ 卒業年度・入学期:2008年度卒・23期
・ 所属学科:現代ビジネス学科
・ 勤務先等:上海日本人学校虹橋校

創価女子短期大学とわたし

創価女子短期大学、開学40周年、心よりお祝い申し上げます。

念願叶って入学した私は、「2年間で4年分を学びきる」との決意を胸に、様々なことに挑戦させていただきました。全力で歩んだ日々は今でも大切な宝物です。どこまでも温かく信じ抜いてくださった創立者ご夫妻をはじめ教職員の皆様、共に励まし合い成長した同期や短大姉妹との出会いが、私の最大の原点となっています。

私は短大卒業後、大手ゼネコン会社に就職したものの、創立者の「最後の事業は教育」という言葉が忘れられず、働きながら創価大学通信教育学部に入学し、小学校第一種免許を取得しました。働きながらの通信教育は自分との闘いでしたが、何歳になっても勉学に励む向学心あふれる先輩方、そして同じ志を持つ仲間と切磋琢磨し合えたことに感謝しています。

その後は地元の奈良県で教員を11年勤めました。当たり前ですがマニュアルなどない世界で、人によって反応はさまざまです。時には一日にトラブルが重なり、人生で一番涙を流した日もありました。でもそんな時に支えとなったのが、在学中、創立者に学んだ特別文化講座「永遠に学び勝ちゆく女性 キュリー夫人を語る」です。キュリー夫人の「悲哀に負けない強さ」、そして、「決して負けない。これが、彼女の一生を貫いた金剛の一念です。この一点を定めた人生は、強い」との創立者のお言葉に奮起し、絶対大丈夫と信じ抜くことの大切さを改めて学びました。

現在は奈良県に籍を置きながら、長期研修という形の文部科学省派遣で上海日本人学校虹橋校の小学校教諭として勤務しています。異国の地での生活や働くことは容易なことではなく、環境に慣れない子どもや保護者の方も少なくありません。短大時代の副寮長としての経験をいかして、どこまでも一人に寄り添い信頼関係を築き、コミュニケーションをとることを意識して行動しています。中国にルーツを持つ子どもたち、日本にルーツを持つ子どもたち、それぞれのアイデンティティが混ざり合う環境は日本国内では得難い教育現場です。その中で子どもたちが「どちらか」ではなく「両方」を大切にできるように導くことに、とてもやりがいを感じています。日中友好のかけ橋の一端を担わせていただいていることに感謝の思いでいっぱいです。創立者が示してくださった通り、子ども、教職員、保護者に信頼される教師を常に目指し、日々奮闘中です。

短大の2年間は、本当にかけがえのない原点となります。「青春時代の本当の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないこと」という言葉がありますがまさにその通りで、失敗を失敗で終わらせなければ未来は自分次第で切り開けます。今という時間を存分に楽しんで、共に誉れの青春を歩んでいきましょう。

創価女子短期大学とわたし

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