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  • 学生が立案した都民提案「働く女性のウェルネス向上事業」が、東京都の事業として予算案に計上されました

提案者の森本さん(左)と中野さん

2023/01/31

学生が立案した都民提案「働く女性のウェルネス向上事業」が、東京都の事業として予算案に計上されました

本学の青野ゼミでは、東京都が実施する「都民による事業提案制度(都民提案)」を活用して4つの事業提案を行い、昨年6月に応募しました。そのうち都民投票において得票第2位で事業化対象候補として選定されていた「働く女性のウェルネス向上」の提案について、東京都の令和5(2023)年度事業として予算案に計上されました。

都民提案は従来の発想に捉われない新たな視点から都政の喫緊の課題を解決することを目的として、東京都で2017年度から実施されているものです。「都民が提案し、都民が選ぶ」ことで、都民の声を直接施策に反映させる、都政参画の新たな仕組みとなっています。

本学学生(国際ビジネス学科2年 中野菜摘さん、森本美里さん)は、ゼミの活動の中で、女性のエンパワーメントの一環として、SDGsで掲げられた社会課題を自分事にするために、SDGsに関連する諸問題(働く女性の健康に関する普及啓発)について研究調査を進めてきました。その上で、今回、本制度を利用した事業提案に取り組みました。

今年度、都民提案として過去最多の計684件の事業提案が寄せられた中から、都民投票(投票総数20,542)を経て7件の事業が選定されました。そして、本学学生が提案した「働く女性のウェルネス向上事業」は得票第2位(得票数2,259)にて事業化対象候補として選定され、この度の東京都の予算編成において「女性の活躍促進」を図るものとして4,900万円の予算案が盛り込まれました。

提案:「働く女性のウェルネス向上事業」
女性が健康を保ちながら働き続けやすい職場環境の推進に向け、生理や更年期症状など、女性特有の健康課題について普及啓発を図る。
学生コメント(国際ビジネス学科2年 中野菜摘さん)
私たちの提案を事業化対象候補に選んでいただき、そして、令和5年度の予算案に計上していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。この提案を考える中で、女性特有の生理の問題は可視化されにくく、様々な問題があると感じ、チームで話し合いを重ねて、「どのようにして女性が健康課題と向き合いながら働くことができるか」を模索してきました。私は、事業提案をするのが初めてで難しさも感じましたが、チームで一つ一つ課題を乗り越え、困っている目の前の人に寄り添うことの大切さを学び、成長できたと感じています。

学生コメント(国際ビジネス学科2年 森本美里さん)
この提案が事業化されることが決まり、私たちのビジョンである「男女共に働きやすい社会」に一歩近づけたことが本当に嬉しいです。また、日本の首都・東京都から、この事業に取り組んでいくことに大きな意味があると感じています。例えば、生理は100人100通りの症状があるため、女性同士でも理解が難しいです。そのため、この事業を通じて、女性が健康を保ちながら働きやすい職場環境が推進され、男女共に生理への知識と理解を深めていけば、誰ひとり取り残さない社会の実現に繋がると確信しています。支えてくださった方々に感謝を忘れず、これからも世のため人のために活動していきたいです。
ページ公開日:2023/01/31