羽生 祥子 氏(株式会社羽生プロ 代表取締役社長)にご講演いただきました

輝く女性育成推進企画セミナー「なぜダイバーシティが社会・組織の成長に必要なのか」を開催
6月25日(水)、創価女子短期大学40周年を記念しての「輝く女性育成推進企画セミナー」(創価大学ダイバーシティ・インクルージョン推進センター共催)を、創価大学S201教室をメイン会場としてオンラインも併用して開催しました。
講師には、女性のキャリアを応援するメディア「日経xwoman(クロスウーマン)」の創刊者・元総編集長であり、メディアプロデューサーの羽生祥子氏を迎え、「なぜダイバーシティが社会・組織の成長に必要なのか ~“性別ガチャ”を克服して生き、働くために~」とのテーマで講演いただきました。
当日は、現役短大生・創大生をはじめ、教職員、短大卒業生等約550名の方が参加しました。
講演では、日本のDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の現状と課題を説明しながら、講師ご自身の経験も交えて、自分らしいキャリアを開く生き方・働き方について語られました。
日本は、ダイバーシティの中でも、特にジェンダー分野の取り組みが遅れていると言われています。講演では、数々の国際比較データから、“日本は質の高い教育を受けた女性の力が社会に十分に生かされていない”という、国際的に見ても異常値とも言える現状を示し、そこにこそ国家の大きな伸びしろがあると指摘されました。
また、その要因となっている日本の歴史的な労働背景を踏まえ、女性活躍時代に応じた体制や意識の改革(例えば、共育てなど)に、個人や家庭はもちろん、国や組織も社会課題として積極的に取り組むことが重要だと語られました。
さらに、理系と文系両方のバックグラウンドを持つ羽生氏は、自身のマイノリティ・キャリアが社会に受け入れられず苦労した経験を持ちながらも、信念を貫き挑戦を続けたことで、自分らしい生き方・働き方を実現できたことを、明るく力強く語られました。
そして、「失敗を恐れすぎないで」「時間を忘れるほど情熱を注げることに、自分が心から楽しいと思えることに、挑戦し続けられる女性になってほしい」「いつからでも、新しいことに挑戦できる!」と参加学生に大きな励ましが送られました。また、「みんなの一歩が、明日の希望になる!」と、学生たちの未来に期待が寄せられました。
講演会終了後にも、多くの学生から質問や相談が寄せられ、羽生氏は一人ひとりに丁寧に応じ、温かい励ましの言葉をかけられました。
参加者から寄せられた感想の一部を紹介します。
- 日本の現状や価値観を深く知ることができ、自分の中にも性別による偏りがあると気づきました。次の世代には、そうした偏見のない社会を残したいと思います。やりたいことを貫く勇気ももらえました。(現役学生)
- とても学びの多い講演でした。ユーモアを交えながら、ジェンダー平等の大切さを伝えてくださり、“共育て”という言葉が特に印象に残りました。(現役学生)
- 世界の状況と比較し、日本のダイバーシティの課題を実感しました。自分の生き方を見直すタイミングでこの講演に出会えたことに感謝しています。今後の行動に活かしていきたいです。(短大卒業生)




