Vol.13

末永昭子さん

・ 卒業年度・入学期:1998年度卒・13期
・ 所属学科:英語科
・ 勤務先等:大阪エクセルホテル東急

創価女子短期大学とわたし

創価女子短期大学開学40周年、誠におめでとうございます。
創立者のもとで学びたい――その一念で掴み取った創価女子短期大学での二年間。創立者、奥様に見守られて過ごした日々は、私の人生の原点です。

現在、私は東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が運営する大阪エクセルホテル東急にて、マーケティングの責任者を務めております。2019年の開業時よりオープニングスタッフとして、東京から大阪に赴任し今年で7年目。25年にわたりホテル業界での経験を積んできましたが、新たな土地での新規開業、しかも未経験の分野で責任を担うことは、大きな挑戦でした。40代を迎えての転機、そして翌年にはコロナ禍という未曾有の困難――何度も不安に押し潰されそうになりました。

それでも立ち止まらずに進み続けられたのは、卒業時に創立者へ誓った「社会で実証を示す」という決意が胸にあったからです。そして何より、どんなときも励まし合える短大時代の仲間たち、地域を越えてつながる白鳥姉妹の絆が、私を支え続けてくれました。大阪の地でも、同期・先輩方が力強く寄り添ってくださる――そんな環境に、心から感謝しています。

現在は、ホテルの未来を担う人材の育成にも力を注いでいます。ホテルの本質は「人」にあると、私は信じています。たとえ建物が立派でも、サービスの理念や心が伴っていなければ、そこで得られる体験は記憶には残らない。お迎えする方の心に寄り添い、その旅路の中に温かな記憶を刻んでいただくこと。それこそが、私たちホテリエの使命です。

私はこの仕事に誇りを持ち、心から愛しています。華やかに見える反面、常に変化と隣り合わせで、決して楽ではない業界ですが、そのぶん挑戦と成長の可能性に満ちた、魅力にあふれる仕事です。私自身も今なお、読書や自己学習を通じて日々学びを重ねています。思いを同じくする仲間と切磋琢磨しながら、業界の未来をともに築いていきたい。そう強く思っています。

“Pax intrantibus, salus exeuntibus”――「訪れる人に安らぎを、旅立つ人に幸せを」
創立者への誓いと短大への感謝を胸に、これからも学び続けながら、一人ひとりの心に寄り添える仕事を通じて社会に貢献してまいります。

短大生の皆さんへ。今の時間は、未来への土台となる宝の季節です。自分を信じ、仲間と共に学び、歩み続けてください。いつか大阪にお越しの際は、ぜひホテルにもお立ち寄りくださいね。笑顔でお迎えいたします。

職場の同僚と
Share