Vol.14

澤野啓子さん

・ 卒業年度・入学期:1998年度卒・13期
・ 所属学科:英語科
・ 勤務先等:ワシントン大学セントルイス校医学部 脳神経科所属

創価女子短期大学とわたし

開学40周年おめでとうございます!新しい世紀を切り開くのは、深い教養のある聡明な女性リーダーであるとの創立者のメッセージを胸に、卒業後日々奮闘してまいりました。

1999年に渡米し、大学で心理学部を卒業後に帰国。IBMへ出向社員として勤務していましたが、2005年に再渡米。大学に再入学し、看護学を専攻、30歳にて正看護師となりました。その後、脳外科病棟や癌センターに勤務しながら2人の娘を育てる中、大学院へも通い、40歳になった2018年に看護学博士号を取得することができました。

現在は、ワシントン大学セントルイス校の医学部脳神経科にて、特定看護師ナースプラクティショナー(NP)として勤務しております。NPの医療行為が日本では限定される中、アメリカでは新規の患者を受け持ち、診察、診断、治療、薬の処方などの医療行為が可能です。所属する研修医やフェローと共にトレーニングも受けられ、日々学べる素晴らしい環境で仕事ができております。日本でNPの医療行為が更に認められるよう、日本の医療業界におけるNPの持つ可能性を訴え、日本の大学院でNPを目指している看護師や学生にオンライン講義をする機会もいただきました。

13期生卒業の際、創立者より“希望と努力の彼方にのみ不滅の幸福城がある”との卒業指針をいただきました。また、2002年に短大での特別講義では「すべての努力は、人生の宝です。(中略)山越え、谷越え、険難の峰を歩みながら、正しく強く、つくりあげていく人生―そこに幸福があるのです」と。この山越え、谷超えの力を鍛える、最高の訓練場は短大にありました。歳ももう45を超えましたが、挑戦への土台は在学の2年間で同期、姉である先輩方、そして大切な妹である後輩らと、日々の切磋琢磨の中で創られたものと確信しております。

建学の指針を胸に、女性の世紀の時代をこれからも姉妹共に創ってまいりましょう!

大学代表で参加した全国のNPが集うイベントにて(左から3人目:澤野さん)
Share