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2018年07月31日 11時10分

2018年度 第4回創価大学教育フォーラム(第16回FDフォーラム) を開催しました

    平田オリザ氏
     「高大接続の視点からみたグローバル化の流れと大学教育」をテーマに、7月14日(土)本学大教室棟S201教室で第4回創価大学教育フォーラム(第16回FDフォーラム)を開催しました。学内外より大学関係者や高等学校教員、学生ら約120名の参加がありました。
    フォーラムでは、本学の馬場善久学長の挨拶の後、大阪大学COデザインセンター特任教授の平田オリザ氏が「グローバル化する社会におけるコミュニケーション」と題して基調講演を行いました。
     長年継続して開講して来られたワークショップで紹介されている事例を基に、コミュニケーションのほとんどは文化に根ざしたマナーであり、人格教育と混同してしまうことへのおそれについて言及され、文化の多様性に対する好奇心と謙虚さが重要であり、異質のものを楽しんでいける感性が大切であると述べられました。コミュニケーション能力は、文化の違いに折り合いをつけ、結論を出して前進していく力であるとして、「文化の多様化によるダブルバインド(二重拘束)状態を受け入れ、乗り越えていこうとする姿勢こそ、グローバル社会におけるコミュニケーション能力ではないか。」と述べました。
    大迫弘和氏
    続いて、武蔵野大学教育学部の大迫弘和教授が「国際バカロレア教育が育てる地球市民」と題して講演しました。国際バカロレア(IB)の理念や教育内容について概要を述べられ、IBの特長は国際的な視野の醸成であり、それは人類的視野、地球規模で物事を考えることが出来て始めて身につけることが可能であること。また、物事・他者の相互関連性を認識し、その中での自身の果たすべき役割を認識していくという普遍的な理念を掲げる教育であり、かつそれを実践できる人間を育成するカリキュラムであるからこそ世界的にも評価される教育プログラムになっていると述べられました。
    その後、「本学の取組み紹介」と題して、学校法人創価学園創価教育センターの中西 均副センター長(前関西創価高校校長)より、関西創価学園におけるスーパーグローバルハイスクール事業の取組みについて、また創価大学 国際平和学研究科の小出研究科長(前GCCセンター長)より本学におけるスーパーグローバル大学創成支援事業等について紹介がありました。
    シンポジウムの様子
     最後に基調講演を行った平田教授・大迫教授、中西副センター長、本学の関田教授(司会)、小出研究科長、小山内国際部長によるパネル討論を行い、参加者との質疑応答を織り交ぜながら議論を深めました。
    参加者からは「異文化理解能力、合意形成能力はコミュニケーション能力の本当のキーワードであるということを認識しました。」、「高大接続をグローバル化の流れでとらえ、何に力を入れ、新たに取り組むべき課題等が見えました。」,「グローバル教育の方向性と具体をいただきました。今、求められる人材像を明確にし、そのための教育を実現させることがグローバル教育につながるものと感じました。」などの声が寄せられました。

    ◆概 要
    開催日時: 2018年7月14日(土)
    フォーラム:13:15~17:15
    会 場: 創価大学 大教室棟S201教室
    テ ー マ: 「高大接続の視点からみたグローバル化の流れと大学教育」
    後 援: 東京都教育委員会,八王子市,大学コンソーシアム八王子,全国私立大学
    FD連携フォーラム,公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩
     
    ページ公開日:2018年07月31日 11時10分