2019年10月21日 13時05分

AP事業最終報告会(第6回創価大学教育フォーラム、第17回FD・SDフォーラム) を開催しました

    深堀聰子氏
     『教学マネジメントにおける「学修成果の可視化」とは-2040年に向けた大学教育の質保証を考える-』をテーマに、10月19日(土)本学中央教育棟AB103教室でAP事業最終報告会(第6回創価大学教育フォーラム・第17回FD・SDフォーラム)を開催しました。学内外より大学関係者や高等学校教員、学生ら約60名の参加がありました。

    最終報告会では、本学の田代康則理事長の挨拶の後、九州大学 教育改革推進本部 教授の深堀聰子氏が「学修成果の可視化 -大学は誰に、何を、どのように説明すればよいのか」と題して基調講演を行いました。

     今後の教育改善における学位プログラム・レベルの学修成果と授業科目レベルの学習成果を紐づけ、適切に評価するためのエキスパート・ジャッジメントを涵養する取り組みが重要と指摘され、「ステークホルダー、市民社会、労働社会、グローバル社会と、この学修成果をめぐる対話・連携が可能になってくる。(中略)学修成果という共通の言葉で日本の大学について語れるようになるのではないか。それがまさに質保証であり誰にとってなにが成長するのかというところの減点を考える上で重要ではないか。」と述べられました。
    平野博紀氏

     続いて、文部科学省高等教育局大学振興課 大学改革推進室長の平野博紀氏が「大学教育再生加速プログラム(AP)の役割と教学マネジメントについて」と題して講演しました。APの取り組みについて概要を述べられ、「ルーブリックやGPAなど様々なツールを数珠つなぎにして大学の教学マネジメントに組み込んでいくことを意識することが重要。学生を評価し、学生がそれによって変わっていく、ここが取り組みの最終目標です。」と述べられました。

     

     その後、「本学の取組み紹介」と題して、関田教授より、創価大学の6年間にわたるAP事業の取組みについて概要を紹介し、また経営学部の望月教授、看護学部の本田教授から、それぞれの学部におけるAP事業でのアセスメントの実施や同僚性を高める取り組みなど紹介がありました。

    シンポジウムの様子
     最後に基調講演を行った深堀教授・平野氏、本学の望月教授(司会)、関田教授によるパネル討論を行い、参加者との質疑応答を織り交ぜながら議論を深めました。

     参加者からは「学習成果を可視化する、また学習者本位の教育を実現する重要性を再確認できました。」、「教学マネジメントの要となるエキスパート・ジャッジメントについて、領域を越えたディスカッションがされ、有意義だった。」,「教学マネジメント、学修成果の可視化などについて、全体像と個別事例の両方のつながりが分かり、視野が広がった気がします。」などの声が寄せられました。

     

    概  要
    開催日時: 2019年10月19日(土)13:30~17:00

    会  場: 創価大学 中央教育棟AB103教室

    テ ー マ: 『教学マネジメントにおける「学修成果の可視化」とは-2040年に向けた大学教育の質保証を考える-』」

    後  援: 東京都教育委員会、八王子市、大学コンソーシアム八王子、全国私立大学FD連携フォーラム、公益社団法人 学術・文化・産業ネットワーク多摩

    ページ公開日:2019年10月21日 13時05分