玉川大学 教育学研究科 久保田 善彦 教授

2023年10月05日 15時30分

第10回創価大学教育フォーラムを開催しました

    鈴木将史 学長

     2023年9月30日(土)創価大学中央教育棟にて、第10回創価大学教育フォーラムを開催しました。学内外より大学関係者や学生ら約84名の参加がありました。
     午前は、ラーニング・コモンズSPACe開設10周年を記念して、SPACe施設見学会を開催しました。関田SPACeセンター長より、SPACeが開設された歴史や経緯に触れながら、SPACeの提供する各種サービスと正課の授業が連携を取り、学生の学習力向上に大きく貢献してきた点などについてお話がありました。また、学習支援課の木村孝二さんからはSPACeの施設概要やHELP DESKなど学生の学びをサポートする具体的なサービスについて、利用者の声とともにご紹介がありました。
     午後は、田中副学長の挨拶の後、学部別のFD分科会を経済学部、法学部、教育・文学部、IR室が下記のテーマにて開催しました。

    ■分科会テーマ
    経済学部:「学習意欲と基礎学力が異なる学生の能動的学習を促す習熟度別講義の実践」
                   小島 健 氏(准教授)
                   寺田 和之 氏(講師)

     

    法学部:「レポート課題の提示の仕方」
                   成瀬 尚志 氏(大阪成蹊大学 経営学部 准教授)

    教育学部・文学部:「低学力層学生に対する特別SAサポートの効果」
                   戸田 大樹 氏(教育学部 准教授)
                   福 博充 氏(文学部 講師)

    IR室:「学生の学びを向上させる教学IRデータの活用に向けて」
                   栃木 哲朗 氏(大学評価IR事務室長)

     基調講演では、玉川大学 教育学研究科 教授 久保田善彦氏より「新しい学習観から見た授業改善の工夫」と題して、ご講演いただきました。
     久保田氏は、新学習指導要領のキーワードとして挙げられている「主体的・対話的で深い学び」などの現代の学習観や「GIGAスクール構想」などの近年の教育政策を踏まえ、新しい学習観やその背景について概要を述べられました。
    そして、学習者中心の教育において、振り返ることは「学ぶ」ことに繋がり、振り返りをアウトプットすることで学びの整理・定着・活用、そして振り返りを比較することで学習者の自己有用感が高まることに言及され、個別最適な学びと協働的な学びの重要性と役割を踏まえて、実際の授業改善の事例をご紹介いただきました。
    参加者からは「振り返りのねらいを学生に明示すること、誰にとっての振り返りかを定めることの大切さを学びました」「実際の学校現場で活用できる評価基準について知ることができ、適切な評価を設定するために教師に求められることを学びました」「教育行政の政策ビジョンがよくわかりました」などの声が寄せられました。
     閉会挨拶では、鈴木学長より各分科会と基調講演についての講評があり、フォーラムで得た知見をそれぞれの授業改善に活用いただきたいと述べられました。

    ◆概  要
    第10回創価大学教育フォーラム
    開催日時・会場:
     2023年9月30日(土) 創価大学 中央教育棟
      SPACe施設見学会 11:00~12:00(ラーニング・コモンズSPACe)
      学部別FD分科会   13:00~14:30(各教室)
      教育フォーラム  15:00~16:30(AB103教室)

    ページ公開日:2023年10月05日 15時30分